3. 【要チェック】免許返納後も「高い等級」を活かして家族の保険料を賢く節約!
免許返納で自動車保険が不要になっても、高い等級は配偶者や同居親族に引き継ぎ、家族の保険料を節約できる可能性があります。
3.1 「等級が上がれば保険料の割引率も高くなる!」等級の仕組み
自動車保険における等級とは、保険料の割引・割増率を決める重要な指標です。無事故で保険を利用しない期間が長いほど等級が上がり、保険料が割引される仕組みとなっています。
特に保険料が高額になりがちな若年層の孫へ引き継げれば、新規契約よりも大幅な割引が適用され家計に貢献できます。ただし、等級の引き継ぎは同居親族に限られるため、別居親族には適用できない点に注意が必要です。もし引き継ぎのタイミングが合わない場合は、自動車保険を中断し、最大10年間等級を保存しておくことも可能です。この等級の保存には、保険会社から発行される中断証明書が必要です。 これにより、将来的に家族が車を運転する際に、高い等級で保険を開始できるよう準備しておくと良いでしょう。
4. 免許返納は「安心」への選択肢!ご自身の状況に合わせて検討を
今回は、警察庁のデータをもとに、運転免許証の自主返納の現状や、返納後の生活支援、そして自動車保険の等級に関する情報を解説しました。
まとめると、
- 75歳以上の高齢運転者による死亡事故が微増傾向、年間42万人以上が自主返納を選択。
- 免許返納後「運転経歴証明書」が身分証明、自治体や民間による様々な生活支援も利用可能。
- 家族に運転者がいる場合、自身の高い自動車保険等級を引き継ぐことで、家族の保険料を大幅に節約できる可能性あり。
運転免許の自主返納は、ご自身の安全確保やご家族の経済的な負担軽減に繋がりうる重要な選択肢の一つです。しかし、生活環境や移動手段は人それぞれ異なるため、ご自身の状況をよく踏まえ、無理のない範囲で慎重に検討されることをお勧めします。
参考資料
村岸 理美