高等教育を希望する学生や保護者にとっては、進学にかかる費用は大きな関心事項です。
奨学金の制度を利用するか検討をする家庭も数多くあるでしょう。
そこで本記事では、現在募集中の給付型奨学金、そして労働者福祉中央協議会(中央労福協)が2024年10月に公表した、教育費に関する調査結果をご紹介します。
まず初めに、国内最大の奨学金サイト「ガクシー」が紹介している奨学金の中から、「海外留学予定・経済系学部・情報系学部の学生」対象の「6月・9月締め切り」の給付型奨学金2事業をご紹介していきます。
※今回ご紹介する奨学金の情報は、公開時に締め切りまでが5日以上あるものです。そのため、閲覧時点においては、希望される奨学金の募集がすでに締め切られている場合がございます。また各種情報や条件についても変更になっている場合がございます。あらかじめご了承ください。
1. 【返済不要の奨学金・9月締め切り】公益財団法人松尾育英会「大学育英生奨学金(2026年度)」
公益財団法人松尾育英会では、創立者・松尾國三の「受けた恩は社会に還元せよ」との言葉に基づき、育英生は支給された奨学金を返済する必要がないとしています。
1.1 【返済不要の奨学金・9月締め切り】公益財団法人松尾育英会「大学育英生奨学金(2026年度)」
【対象の課程】大学
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】~2025年9月16日必着
【支給人数】大学育英生(国内)…10名以内
【支給金額/人】3,330万円
1. 学資金・通学費の給付:学校に納付する入学金・授業料及び学生寮から大学までの通学定期代の全額を無償給付します
2. 学生寮(男子寮)への入居:学生寮(男子寮)へ無料で入居できます
3. 食事の給付:一日三食の食事を無償給付します。(但し昼食は一定額を金銭により給付)
4. 保健・医療の給付:負傷疾病に対しては常備薬を備える他、健康保険料以外の医療費(規定による)を給付します
【支給期間】学部学生4年間(医学部・薬学部6年間)
【成績制限】ー
【所得制限】あり
【修学支援制度との併用】ー
【他の給付型との併用】ー
【専攻分野】専攻分野の指定なし
【専攻分野の詳細】ー
【資格・条件】
1、2026年3月高等学校卒業見込の者、または2025年3月高等学校を卒業した者および高等学校卒業程度認定試験合格者(2年有効)のいずれかであること。
2、2026年4月から当財団学生寮より通学可能な大学に進学を希望する者であること。
3、成績優秀、品行方正、身体強健な男子で、学資について他からの援助が必要と認められる家庭的事情にある者であること。(世帯年収は、特別な経済的事情のない限り原則として600万円以下とします。)
4、原則として、東京都及び東京都に隣接する県(埼玉・千葉・神奈川)以外に居住する者であること。
5、留学給費育英生については、現在受入れを見合わせております。
【募集団体】公益財団法人松尾育英会
【奨学金概要】公益財団法人松尾育英会 2026年度・第70期 育英生募集要項
2. 【返済不要の奨学金・6月締め切り】公益財団法人ZEN CLUB「2025年度奨学金(2025年度)」
公益財団法人ZEN CLUBでは、グローバル社会において各分野を牽引できる能力を備えたグローバル人材の育成および教育・研究機関における国際交流の促進を目的として、日本から海外へ留学する日本人留学生に対する奨学金の給付、教育・研究機関の実施する国際協働プロジェクト等の活動に対する助成金の給付を行っています。
2.1 【返済不要の奨学金・6月締め切り】公益財団法人ZEN CLUB「2025年度奨学金(2025年度)」
【対象の課程】大学,大学院,高等学校
【応募者の地域条件】地域の制限なし
【奨学金の種類】給付型
【申込み期間】入学後 2025年5月1日~2025年6月30日
【支給人数】10名以内
【支給金額/人】100万円 月額5万円(1人あたり100万円が限度)
【支給期間】留学期間の終了又は給付総額が100万円に達した時点で給付終了
【成績制限】なし
【所得制限】なし
【修学支援制度との併用】ー
【他の給付型との併用】ー
【専攻分野】専攻分野の指定なし
【専攻分野の詳細】高校・大学・大学院に在籍している学生
【資格・条件】以下の条件をすべて満たす者
(1)日本全国の高校・大学・大学院に在籍している学生
(2)海外へ留学予定の学生
【募集団体】公益財団法人ZEN CLUB
【奨学金概要】公益財団法人 ZEN CLUB 2025年度 奨学生募集要項
いかがでしたでしょうか。
「2025年6月・9月締め切り」の返済不要の奨学金をご紹介させていただきました。
本記事でご紹介した以外の奨学金の情報を知りたい方は、奨学金情報が数多く掲載されている「ガクシー」のサイトをご確認いただくのもおすすめです。
3. 【教育費】大学生の長子がいる家庭では年間教育費平均127.3万円
文部科学省では、しっかりとした進路への意識や進学意欲があれば、家庭の経済状況に関わらず、大学、短期大学、高等専門学校、専門学校に進学できるチャンスを確保できるよう、令和2年4月から高等教育の修学支援新制度を実施しています。
しかしながら、大学など、大学等の高等教育への公費負担の引き上げを求める声は高止まりの状況です。
そんな中、労働者福祉中央協議会(中央労福協)が2024年10月に公表した「高等教育費や奨学金負担に関するアンケート」の結果についてご紹介します。
調査対象は、日本全体の年齢構成を反映した3000人。特に奨学金利用経験者や、大学生を持つ世帯に重点を置いています。
この調査結果によると、子どものいる人の年間教育費の中央値は28.3万円。長子が大学生の場合の年間教育費は中央値127.3万円となりました。
4. 【教育費】奨学金の利用率は31.2%、貸与型奨学金利用者の借入総額は平均344.9万円
同調査において、奨学金制度の利用状況をみると、「奨学金を利用していた」と答えた人の割合は31.2%。大学卒の利用率は45.2%でした。
また、奨学金利用者のうち、日本学生支援機構(JASSO)の貸与型奨学金利用者の奨学金借入総額は、平均値344.9万円(中央値312.1万円)となりました。
これは中央労福協が行った過去の同調査調査と比べても、平均・中央値ともに最も高い数字です。
こういった経済的な負担を少しでも軽減するため、近年は返済不要の「給付型」奨学金が、公的なものや民間、企業問わずかなり充実してきています。
経済的な理由で進学を断念することがないように、「給付型」の奨学金を積極的に検討してみてはいかがでしょうか。


