3. 【男女で比較】日本の女性の年収はいくらが普通?
国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者の年代別平均年収は以下のようになっています。
3.1 【男女全体】日本の平均年収を年代別に確認
- 19歳以下:112万円
- 20〜24歳:267万円
- 25〜29歳:394万円
- 30〜34歳:431万円
- 35〜39歳:466万円
- 40〜44歳:501万円
- 45〜49歳:521万円
- 50〜54歳:540万円
- 55〜59歳:545万円
- 60〜64歳:445万円
- 65〜69歳:354万円
- 70歳以上:293万円
3.2 【男性のみ】日本の平均年収を年代別に確認
- 19歳以下:133万円
- 20〜24歳:279万円
- 25〜29歳:429万円
- 30〜34歳:492万円
- 35〜39歳:556万円
- 40〜44歳:612万円
- 45〜49歳:653万円
- 50〜54歳:689万円
- 55〜59歳:712万円
- 60〜64歳:573万円
- 65〜69歳:456万円
- 70歳以上:368万円
3.3 【女性のみ】日本の平均年収を年代別に確認
- 19歳以下:93万円
- 20〜24歳:253万円
- 25〜29歳:353万円
- 30〜34歳:345万円
- 35〜39歳:336万円
- 40〜44歳:343万円
- 45〜49歳:343万円
- 50〜54歳:343万円
- 55〜59歳:330万円
- 60〜64歳:278万円
- 65〜69歳:222万円
- 70歳以上:197万円
女性の年収は20歳代前半まではおおむね上昇傾向にありますが、30歳代に入ると横ばいかわずかに減少する傾向がみられます。
これは、多くの女性が出産や育児の影響で時短勤務や休職、あるいは離職を余儀なくされることが、給与の伸びを抑えているためでしょう。
また、若年層から中高年層にかけて男女間の賃金格差は一定程度存在し、特に働き盛りの世代においてその差が顕著です。
育児や家庭の負担によって、管理職や専門職への昇進機会が限られていることも、高所得層への到達を難しくしているとうかがえます。
こうした現状を踏まえ、賃金格差の是正には働き方改革や育児支援の拡充、女性のキャリア形成を支援する施策の強化が、今後より一層求められるでしょう。