3.1 理由1:金利の反映にはタイムラグがある
たとえ市場金利が急上昇したとしても、「変動10年」の金利は半年ごとの見直しであり、すぐには反映されません。
実際の利率は過去の金利水準をもとに算定されるため、タイムラグが生じやすく、直近の上昇局面を取り逃すリスクがあります。
3.2 理由2:インフレが進めば実質利回りはマイナスに
名目金利が0.5%あっても、仮に物価上昇率が2%であれば、実質的には1.5%のマイナスです。
インフレ環境下では、国債の利回りだけでは資産価値を維持できない可能性があります。
3.3 理由3:中途解約時のペナルティ
元本保証とはいえ、1年以内の解約はできず、1年以上経っても直近2回分の利子が差し引かれるため、途中で手放すと利回りが大きく削られる点は注意が必要です。
「いつでも解約できる」安心感はありますが、実際には損が出るケースもあるのです。
3.4 理由4:他の商品と比べて“機会損失”になることも
現在の金利水準では、定期預金や個人向け社債、一部の高配当株など、より高い利回りを得られる選択肢も存在します。
個人向け国債に資金を固定することで、そうした「より利回りの高い機会」を逃してしまうリスクもあるのです。