2. 中間管理職の悩みと会社に求めることは?
中間管理職には役職が就き、責任なども増える一方で、しんどい、ストレスが多いといった声も一般的に聞かれます。
株式会社EVeMが全国の管理職・中間管理職1210名に行った「管理職の実態調査 2025」によれば、「日々の自分の業務量をどう感じていますか」という質問に対し、業務量が「多い」「非常に多い」と感じている管理職は64%。
業務量が増えた理由として「人手不足である58.1%」や「業務の種類が増えている48.6%」がトップ2となり、他にも「デジタル化進んでいない」など人事や構造、技術面に関する要因が見られます。
また、「自身の所属する組織(会社など)に望むことは何でしょうか」という問いに対しては「報酬を上げてほしい」(50.1%)が最も多く、「業務量を適正化してほしい(36.2%)」、「人材に投資してほしい(35.5%)」が上位となりました。
それ以下の項目をみても業務量や内容、人材、技術面などに回答が集まっています。
3. まとめにかえて
中間管理職が会社に求めることをみると、実際には会社によりますが短期的には難しくとも、中長期的には解決が可能な内容も一部含まれています。
特にデジタル化は仕事環境を改善してくれる一つの希望となり得るでしょう。
また、中間管理職が抱えるものが増えている現代においては、役割を再定義することで負担が一部改善する場合もあるでしょう。特に環境の変化が激しい現代においては、変化にあわせた組織構造の変更も大切と考えられます。
個人においては適性も重要ですから、自身の向き不向きや希望、ワークライフバランスもじっくりと考えた上で検討するといいでしょう。
参考資料
宮野 茉莉子