4. 老後のリアルに備える!見落としがちな3つの視点
おひとりさま世帯は、夫婦世帯とは異なる観点で、老後生活において考えておきたいポイントがいくつかあります。多くはお金に関係することなので、早めに対策を考えておくことをおすすめします。
4.1 老後の生活費について
当たり前のことではありますが、単身世帯が受け取れる年金は1人分です。厚生年金の平均受給額は15万円ほどですから、多くの方がこれに近い額を受け取ることになります。
そのため、現役時代に受け取っていた給与との差を感じやすく、ライフスタイルの変更を余儀なくされる方も少なくありません。
自分の年金が少ないと感じる方は、貯蓄額を増やすなどの対策を検討しておきましょう。自分が将来もらえる年金額については、ねんきんネットやねんきん定期便で確認するのがいちばんです。
4.2 老後の住まいについて
おひとりさまは、その身軽さゆえに、住まいの形態として賃貸住宅を選択する方が少なくありません。仕事をしているときは、家賃を支払っても問題なく生活を続けることができますが、年金生活だと難しくなる可能性があります。
とくに、昨今の物価の高騰により、生活費は上昇傾向にあり、家賃も例外ではありません。安いところに引っ越そうとしても、高齢での引っ越しは入居条件が厳しくなり、簡単に住まいが見つからないケースも多々あります。
退職後も賃貸住まいを続ける予定の方は、老後の家賃分の貯蓄を準備するほか、住まいの購入、高齢者向け住宅への入居も含めて検討することをおすすめします。