年金支給日には、多くの年金生活者の口座に2ヵ月分の年金が振り込まれます。年金の受給額には個人差がありますが、年金や所得が少ない方に向けた支援制度として「年金生活者支援給付金」があります。
年金生活者支援給付金は、所得や年金額が一定の基準を下回っている方を対象に、毎月数千円の支援が上乗せされる制度です。申請をすれば、受け取れる可能性があります。
この記事では、対象となる条件や受け取れる金額、手続きの流れについて、わかりやすくまとめています。
夏は電気代や生活費がかさむ時期です。こうした制度をうまく活用できているか、この機会に一度確認してみましょう。
1. もう届いた?「改定通知書」と「振込通知書」のチェックポイント
2025年度の年金額について、年金と年金生活者支援給付金を同時に受給している方には原則6月に「『改定通知書』と『振込通知書』(はがきサイズ)」が送付されます。
※遺族年金受給者、複数の年金受給者、および視覚障害による障害年金受給者の方には封筒で送付されます。
「改定通知書」と「振込通知書」(年金と年金生活者支援給付金受給者用:大判はがきサイズ)で主にわかることは以下の通り。
1.1 年金
- 年金支払額:1回に支払われる年金額(控除前)
- 控除後振込額:年金額から特別徴収(天引き)される社会保険料、所得税額および復興特別所得税額、個人住民税額および森林環境税額を差し引いた後の振込金額
1.2 年金生活者支援給付金
- 支給金額(月額):年金生活者支援給付金の月額(1カ月分の金額)
- 振込額:給付金支払額に調整額を加算、もしくは減算した後の振込金額
対象となる方は上記を確認しましょう。