新しい年が幕を開け、心新たに1年の目標を立てる時期となりました。

物価の上昇が続くなか、新年の家計管理とともに「将来に向けた備え」を改めて見直している方も多いのではないでしょうか。

昨今、注目を集めている「新NISA」ですが、特に50代の方からは「今から始めても手遅れではないか?」「毎月いくら積み立てれば、実際の老後生活にゆとりが出るのか?」といった疑問の声が聞かれます。

資産運用において「時間」は最大の味方とされています。

たとえ50代からのスタートであっても、計画的に積み立てを行うことで資産形成が期待できるでしょう。

そこで今回は、50代から新NISAで積立投資を開始した場合に焦点を当てます。

65歳までの期間で、元本がどのように成長するのか。

新NISAの「つみたて投資枠」を活用して15年間積立投資を行ったシミュレーションを行った結果を「想定利回り1%〜5%」のケース別でご紹介します。

1. 【年金生活のリアル】「年金にゆとりがない」と感じる理由とは?

1.1 60歳代・70歳代の約3割が「年金だけでは日常生活費もカバーできない」というリアル

金融経済教育推進機構(J-FLEC)の「家計の金融行動に関する世論調査 2024」では、二人以上世帯のうち60歳代の32.6%、70歳代の30.6%が、「年金だけでは日常生活費程度もまかなうのが難しい」と回答しています。

「年金にゆとりがない」と感じる理由とは?

「年金にゆとりがない」と感じる理由とは?

出所:J-FLEC(金融経済教育推進機構)「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとにLIMO編集部作成

また年金ではゆとりがないと考える世帯が「不安を感じる理由」は「物価上昇で支出が増えると見込んでいるから」がトップに。60歳代で63.3%、70歳代で62.8%にのぼります。

次いで「医療費の個人負担が増えるとみているから」は60歳代で28.3%、70歳代で34.8%、「介護費の個人負担が増えるとみているから」は60歳代で18.1%、70歳代で26.4%。

止まらぬ物価上昇に家計が圧迫される中、健康や介護面での不安を抱えながら、切実な思いで過ごすシニア世帯の存在があります。

次は、税制優遇制度「新NISA」の概要を見ていきましょう。