6月の半分が過ぎた今、夏休みの過ごし方を考えはじめるご家庭も多いかもしれません。
子どもたちが将来の夢に向かって学びを深めていく中で、家計の中でも大きな割合を占めるのが教育費です。
特に最近は「思った以上に出費が多い」と感じている保護者の方も少なくないのではないでしょうか。

今回は学習費調査をもとに、幼稚園から高校までにかかる学習費の実態と、FP目線での教育費の資金計画について解説します。

1. 【公立・私立】でこんなに違う!教育費の実態

まずは、e-Stat政府統計の総合窓口で2024年12月25日公開された子供の学習費調査の結果をみていきましょう。

令和5年度子供の学習費調査について解説していきます。

1.1 私立は100万円超も!学習費の負担感とは

  • 幼稚園:公立→ 18万4646円
  • 幼稚園:私立→ 34万7338円
  • 小学校:公立→ 33万6265円
  • 小学校:私立→182万8112円
  • 中学校:公立→ 54万2475円
  • 中学校:私立→156万0359円
  • 高等学校:公立→ 59万7752円
  • 高等学校:私立→103万0283円

公立と私立については、小学校から大きな差が出てきます。

特に私立小学校は学校教育費だけで年間100万円を超えており、給食費や学校外活動費も高額であるのがわかります。

1.2 塾や習い事が大きな支出に!学校外活動費の実態

学校外活動費には塾や習い事、部活動費などが含まれています。

  • 幼稚園:公立→ 10万0049円
  • 幼稚園:私立→ 15万7535円
  • 小学校:公立→ 21万6107円
  • 小学校:私立→ 72万0428円
  • 中学校:公立→ 35万6061円
  • 中学校:私立→ 42万2981円
  • 高等学校:公立→ 24万6300円
  • 高等学校:私立→ 26万3793円

公立の全ての区分において、学校教育費よりも学校外活動費が上回っていることもポイントです。

公立中学では年間およそ35万円の学校外活動費がかかっており、見えにくい支出が意外と家計に響くことになります。

以上をふまえると、公立・私立で学習費総額に大きな差があるものの、学校外活動費は公立でも一定の負担感があることがわかります。

今後の進路やライフプランに応じて、早めに教育費の資金計画を始めておくことが家計防衛のカギになりますね。