2. 「教育費はどう準備する?」3つの時間軸で考える資金計画
子どもの教育資金については、「短期・中期・長期」で準備していくことをおすすめします。
2.1 短期(1~3年以内に使うお金)
入学準備のお金や制服・教材費など、すぐに使う予定のあるお金は短期で考えて用意しましょう。
たとえば、
- 銀行の普通預金・定期預金
- 教育資金専用の“貯め分け口座”を作る
- 家計からの「先取り貯蓄」で月々積み立て
元本割れしないもので備えることをおすすめします。
2.2 中期(3~10年以内に使うお金)
中学・高校進学に向けた塾・習い事など金額が大きくなりやすいものは、単純に増やすよりも「守る+ちょっと増やす」がコツです。
たとえば、
- 学資保険(貯蓄型であれば満期金を進学時に使う)
- 財形貯蓄(勤務先に制度があれば利用)
- 定期預金
確実に貯めたい人や、使い込んでしまうリスクがある人は学資保険を利用することもおすすめです。
2.3 長期(10年以上先に使うお金)
大学資金などは、まとまったお金が必要になります。
時間を味方につけて長期で資産運用をしていくことをおすすめします。
たとえば投資信託などを長期的に分散して積み立て投資すると効果的です。児童手当を資金に運用するのもおすすめです。
3. 「将来に備える!」教育費は計画的に準備しよう
今回は学習費調査をもとに、幼稚園から高校までにかかる学習費の実態と、FP目線での教育費の資金計画について解説しました。
まとめると、
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学習費の総額は公立・私立で大きな差
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学校外活動費も家計に響く
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教育資金の備えは「短期・中期・長期」で考える
「短期は守る・中期はバランス・長期は増やす」を意識して、ステージごとに備えていきましょう。
参考資料
村岸 理美