6. 【50歳代の平均年収と比較】60歳代の「平均年収」はいくら?
では最後に、国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」から、60歳代の平均年収を見ていきましょう。
なお、比較のために50歳代についても併記します。
年齢:全体の平均年収(男性・女性)
- 50~54歳:559万円(男性709万円・女性363万円)
- 55~59歳:572万円(男性735万円・女性356万円)
- 60~64歳:473万円(男性604万円・女性294万円)
- 65~69歳:370万円(男性472万円・女性240万円)
老後にどれだけの貯蓄が必要かは、老後に見込める収入額によって大きく異なります。
さらに、60歳以降は50歳代までより収入が下がるケースも多いため、その点も見据えて考えておくことが重要です。
7. 「年金生活者支援給付金」の支給対象になる方は忘れずに申請を
今回は「年金生活者支援給付金」の概要をチェックしてきました。
年金生活者支援給付金を受給するには申請が必要なため、要件に該当する場合は忘れずに申請するように注意しましょう。
給付金を受給により年金生活の助けになることが期待できますが、物価高が続くこのご時世では年金や給付金のみでの生活は厳しい状況にあるでしょう。
年金が収入のメインとなる老後はとくに、収入を上げていくことは難しい傾向にあります。
老後を迎えるまでの時間をうまく使って、少しずつでも老後資金の準備を進めていけるとよいですね。
参考資料
- 厚生労働省「年金生活者支援給付金制度について」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします~年金額は前年度から 1.9%の引上げです~」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「生活設計と年金に関する世論調査(主な調査結果」
- 金融経済教育推進機構(J-FLEC)「家計の金融行動に関する世論調査 2024」
- 日本年金機構「老齢基礎年金を新規に請求される方の請求手続きの流れ」
- 日本年金機構「年金生活者支援給付金請求書(はがき型)が届いた方へ」
- 国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」
矢武 ひかる
