心地よい春の風を感じるようになり、本格的なガーデニングシーズンの幕開けです。休日はお庭やベランダで、土の感触を楽しみながら植物のお手入れをしたくなる時期ですね。

ガーデニングの魅力は、植物の成長とともに時間をかけて空間を育てていくことにあります。

なかでも、その植物に合った環境に植えれば、翌年以降も生長を続けて花を咲かせる「多年草」や、開花後に地上部が枯れても根が休眠し、時期が来れば再び芽吹く「宿根草(落葉性多年草)」は、忙しい日々のなかでも無理なく植物と寄り添える頼もしい存在です。

一年草・多年草・宿根草の違いを知っていますか?1/8

一年草、多年草、宿根草の違いとは

出所:LIMOガーデニング部作成

発芽から種ができるまでがワンシーズンで完結する「一年草」と組み合わせて植えることで、花壇だけでなく、玄関先の寄せ植えなどもより表情豊かに仕上がります。

今回は、これからの季節に園芸店で見つけやすく、植えっぱなしでも毎年美しい姿を見せてくれる手間の少ない多年草をご紹介します。庭植えだけでなく、寄せ植えに活用する際のちょっとしたコツや参考価格も併せてチェックしてみてください。

この記事で紹介する「玄関の華やか寄せ植えにもおすすめの多年草」

  • ゼラニウム
  • アジュガ
  • オステオスペルマム
  • ガウラ
  • 宿根ネメシア

※分類には諸説あります。また、園芸品種では常緑多年草でも「宿根草」と表記されている場合があります。

1. 植えっぱなし気分で楽しめる。毎年花咲くおしゃれな多年草5選《玄関の華やか寄せ植えにも》

それでは、お庭やベランダを素敵に彩ってくれる頼もしい植物たちを、さっそく一緒に見ていきましょう。

寄せ植えを長く楽しむための一番の秘訣は、お水や日当たりの「好み」が似ている植物同士を合わせてあげることです。

それぞれの個性を知って、心地よい居場所を作ってあげましょう。

1.1 ゼラニウム

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ranmaru_/istockphoto.com

ヨーロッパの窓辺を彩る定番の花、ゼラニウム。乾燥を好み、いつも土が湿っていると少しお腹を壊してしまうため、お水は土がしっかり乾いてから優しくあげてくださいね。年数を経るごとに茎が木のように太くしっかりとした姿(木質化)へと変化していく過程も味わえます。

寄せ植えにする際は、華やかな主役として鉢の中心や後方に配置するのがおすすめです。

足元にアイビーなど動きのあるグリーン(葉もの)を這わせると、立体感のある洗練されたひと鉢が完成します。ただ、ゼラニウムは過湿を嫌うため、株元が込み合って蒸れないよう、少し風通し良く整えてあげてくださいね。

※参考価格:300~600円(3号ポット苗)

1.2 アジュガ

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アジュガ

Albin Raj/istockphoto.com

地面を這うように葉を広げて生長するアジュガは、土の表面を覆って雑草を防ぐグランドカバーとして重宝しますが、実は寄せ植えの名脇役でもあります。少し湿り気のある半日陰が大好きです。強い直射日光や夏の蒸れには少し弱いため、涼しい環境で見守ってあげてくださいね。

銅葉や斑入りといったシックな葉色の品種を寄せ植えの手前側に配置すると、鉢の縁からあふれるように広がり、自然な動きが生まれます。

ただ、寄せ植えの中でも元気いっぱいにランナーを伸ばすため、他の植物を覆ってしまいそうな時は優しくカットして整えてあげてくださいね。

春には青や紫の小花を咲かせ、全体を大人っぽく引き締めてくれる一株です。

※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

1.3 オステオスペルマム

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オステオスペルマム

Richard Nieper/istockphoto.com

近年、アンティーク調のくすみカラーやニュアンスカラーの品種が続々と登場しているオステオスペルマム。日差しを浴びてパッと開く美しい花姿は、一株取り入れるだけで空間をモダンに彩ります。

寄せ植えを作る際は、白妙菊(シロタエギク)のようなシルバーリーフと合わせたり、同系色でまとめたりすると、まるで絵画のように美しくまとまります。そのシックな佇まいは、コンクリートや錆びたアイアンなど、無骨で味わいのある鉢と合わせることで、魅力がより一層引き立ちますよ。

ただ、日本の蒸し暑い夏は少し苦手で半休眠するため、夏場は涼しい日陰に移動してあげてくださいね。

※参考価格:500円前後(3号ポット苗)

1.4 ガウラ

ガウラ5/8

ガウラ

Alex Manders/shutterstock.com

細くしなやかな茎の先に、蝶が舞うような可憐な小花を咲かせるガウラ(白蝶草)。

春から秋まで長くお花を楽しめる、とても頼もしい多年草です。背が高くなると風で少し倒れやすくなるため、そっと支柱で支えてあげたり、伸びすぎたら優しく切り戻し(カット)をしてあげると、また綺麗な姿を見せてくれますよ。

地植えで大きく育つイメージが強いかもしれませんが、草丈の低いコンパクトな品種を選べば寄せ植えにも大活躍します。鉢の後方に配置して高さを出すと、風にゆらゆらと揺れる抜け感のあるナチュラルなひと鉢に仕上がります。

※参考価格:400~700円前後(3号ポット苗)

1.5 宿根ネメシア

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宿根ネメシア

Alex Manders/shutterstock.com

春と秋にふんわりと咲き誇りますが、実は日本の蒸し暑い夏を越すのが少し苦手な子たちも多いんです。夏は風通しの良い涼しい日陰で、無理をさせずに見守ってあげてくださいね。パステルカラーやアンティークカラーなど洗練された花色が豊富で、バニラのような甘い香りを漂わせる品種もあります。

ふんわりとこんもり茂るように咲くため、寄せ植えでは他の植物同士をつなぐ役割や、株元の隙間を優しく埋めるように配置すると全体のまとまりが良くなります。ギュウギュウに詰め込みすぎず、少しゆとりを持って植えてあげるのがポイントです。

※参考価格:400~600円前後(3号ポット苗)

2. 環境に合った多年草を選んで、手間なく素敵なお庭づくりを

植えっぱなしでも毎年花を咲かせてくれる、これからの季節におすすめの多年草をご紹介しました。庭植えだけでなく、寄せ植えとしても活躍する植物ばかりですので、お気に入りの一株を見つけてみてください。

植物の生長とともにゆっくりと育っていく空間は、日々の暮らしに心豊かな時間をもたらしてくれます。

毎年同じ季節に芽吹き、花を咲かせる多年草との長いお付き合いを通じて、植物のお手入れを楽しみながら、自分らしい穏やかな庭づくりを始めてみてはいかがでしょうか。

※植物の生育状況や管理のしやすさは、お住まいの地域の気候や日照、土壌などの条件によって異なります。

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ピンクの花を咲かせている、シモツケ

Ann Yuni/shutterstock.com

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