4. 挿し木後の管理

茶色いポットに挿したアジサイの枝

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4.1 明るい日陰で管理する

挿した鉢は直射日光を避けた明るい日陰に置きましょう。高温や強い日差しは避け、風通しのよい場所で管理すると失敗が少なくなります。

4.2 湿度を保つ

土の表面が乾いたらタップリと水を与えます。その際挿し穂が動かないように、土にていねいに水をかけることが大切。常に湿り気を保つことで、発根が促されます。

4.3 発根を待つ

発根には通常2〜4週間ほどかかります。根が出るまで枝を揺らしたり移動したりしないよう注意しましょう。新しい葉が動き出し、挿し穂を軽く引いて抵抗があれば根が出ています。

4.4 発根後は徐々に日光に慣らす

いきなり日なたに出すと弱ったり葉焼けを起こしたりするため、数日かけて少しずつ日光に慣らします。

4.5 約1〜2か月後に植え替える

しっかり根が張ったら一回り大きな鉢に植え替えるか、地植えにして育てましょう。植え替えのときに元肥入りの培養土を使うとスムーズに生育します。

5. 初心者でも挿し木しやすい!オススメ品種3選

5.1 ベニガク

花色の変化が楽しめるナチュラルなアジサイ「ベニガク」

白とピンクのグラデーションが美しい、ベニガク

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ベニガクは日本原産で野趣にあふれ、しっとりとした風情を持つガクアジサイの一種。咲き始めは白い装飾花が、日差しを浴びるうちに徐々にピンク〜赤みを帯びた紅色へと移ろいます。

葉はやや細長く、全体的に繊細で涼やかな印象。地植えにも鉢植えにも向いていて、性質は強健で育てやすいので初心者にもオススメです。

※参考価格:1000円~2000円前後(4号ポット苗)