2. 挿し木に適した時期
アジサイの挿し木に最も適しているのは、梅雨の時期にあたる6月中旬~7月上旬。この時期は湿度が高いため発根しやすく、剪定で切った枝を利用できるのでオススメです。
9月上旬頃にも挿し木は可能ですが、冬越しの管理が難しくなるため、初心者にはやや難しいかもしれません。
3. 挿し木の仕方
3.1 枝を選ぶ
挿し木には今年新たに伸びて、花が咲かなかった元気な枝を使います。病害虫の被害がなく太くて弾力のある枝を、10〜15cm程度の長さで切り取りましょう。わき目が出始めている枝を選ぶと、より成功しやすくなります。
花が咲いた枝でも挿し木はできますが、その場合はせっかくの花を切る必要があります。そのため、挿し木のために枝を切るなら、花が咲かなかった枝がおすすめです。
3.2 葉を整える
先端にある葉を2枚だけ残し、残りはすべて取り除きます。葉が大きい場合は水分の蒸散を防ぐため、半分~3分の1ほどにカットしてください。こうすることで葉からの蒸散が減り、発根しやすくなります。
3.3 水あげする
枝は下端を斜めにカットして、吸水面を広くします。カットしたらすぐ水に浸け、30分〜1時間ほどしっかりと水分を吸わせましょう。
3.4 挿し木用の土に挿す
あらかじめ湿らせておいた小粒の赤玉土や鹿沼土など、水はけと保水性のバランスがよい土に、枝の1/3〜1/2程度が埋まるように挿しましょう。切り口が腐るのを防ぐため、清潔で肥料分のない土を使用してください。
発根促進剤を切り口につけると、より発根率が高まります。