鮮やかな花色とふんわりとした花が魅力のアジサイ。そんなアジサイを手軽に増やせる方法が「挿し木」です。アジサイは比較的簡単に挿し木できるので初心者にもオススメ。

お気に入りの株を増やしたい、庭やベランダをもっと華やかにしたいという方にピッタリです。今回はアジサイの挿し木に適した時期や手順・管理のポイントを分かりやすく紹介します。

記事最後には、初心者でも挿し木しやすいアジサイの品種を3つ、参考価格とともにお伝えしますので、ぜひ参考にしてくださいね。

1. この記事で紹介する「アジサイの挿し木」にまつわるあれこれ

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白いポットに挿し木された2本のアジサイ。隣には花が付いた枝が置かれている

izzzy71/shutterstock.com

  • 挿し木に適した時期
  • 挿し木の仕方
  • 挿し木後の管理
  • 初心者でも挿し木しやすい!オススメ品種3選

※挿し木で作った苗を販売・譲渡すると、法律に抵触する場合があるので、あくまでも個人で楽しむ範囲で利用してください。

2. 挿し木に適した時期

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挿し木のために葉を切ったアジサイの枝

La Huertina De Toni/shutterstock.com

アジサイの挿し木に最も適しているのは、梅雨の時期にあたる6月中旬~7月上旬。この時期は湿度が高いため発根しやすく、剪定で切った枝を利用できるのでオススメです。

9月上旬頃にも挿し木は可能ですが、冬越しの管理が難しくなるため、初心者にはやや難しいかもしれません。

3. 挿し木の仕方

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挿し木のために葉を切ったアジサイの枝

La Huertina De Toni/shutterstock.com

3.1 枝を選ぶ

挿し木には今年新たに伸びて、花が咲かなかった元気な枝を使います。病害虫の被害がなく太くて弾力のある枝を、10〜15cm程度の長さで切り取りましょう。わき目が出始めている枝を選ぶと、より成功しやすくなります。

花が咲いた枝でも挿し木はできますが、その場合はせっかくの花を切る必要があります。そのため、挿し木のために枝を切るなら、花が咲かなかった枝がおすすめです。

3.2 葉を整える

先端にある葉を2枚だけ残し、残りはすべて取り除きます。葉が大きい場合は水分の蒸散を防ぐため、半分~3分の1ほどにカットしてください。こうすることで葉からの蒸散が減り、発根しやすくなります。

3.3 水あげする

枝は下端を斜めにカットして、吸水面を広くします。カットしたらすぐ水に浸け、30分〜1時間ほどしっかりと水分を吸わせましょう。

3.4 挿し木用の土に挿す

あらかじめ湿らせておいた小粒の赤玉土や鹿沼土など、水はけと保水性のバランスがよい土に、枝の1/3〜1/2程度が埋まるように挿しましょう。切り口が腐るのを防ぐため、清潔で肥料分のない土を使用してください。

発根促進剤を切り口につけると、より発根率が高まります。

4. 挿し木後の管理

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茶色いポットに挿したアジサイの枝

MosKamonpat/shutterstock.com

4.1 明るい日陰で管理する

挿した鉢は直射日光を避けた明るい日陰に置きましょう。高温や強い日差しは避け、風通しのよい場所で管理すると失敗が少なくなります。

4.2 湿度を保つ

土の表面が乾いたらタップリと水を与えます。その際挿し穂が動かないように、土にていねいに水をかけることが大切。常に湿り気を保つことで、発根が促されます。

4.3 発根を待つ

発根には通常2〜4週間ほどかかります。根が出るまで枝を揺らしたり移動したりしないよう注意しましょう。新しい葉が動き出し、挿し穂を軽く引いて抵抗があれば根が出ています。

4.4 発根後は徐々に日光に慣らす

いきなり日なたに出すと弱ったり葉焼けを起こしたりするため、数日かけて少しずつ日光に慣らします。

4.5 約1〜2か月後に植え替える

しっかり根が張ったら一回り大きな鉢に植え替えるか、地植えにして育てましょう。植え替えのときに元肥入りの培養土を使うとスムーズに生育します。

5. 初心者でも挿し木しやすい!オススメ品種3選

5.1 ベニガク

花色の変化が楽しめるナチュラルなアジサイ「ベニガク」5/7

白とピンクのグラデーションが美しい、ベニガク

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ベニガクは日本原産で野趣にあふれ、しっとりとした風情を持つガクアジサイの一種。咲き始めは白い装飾花が、日差しを浴びるうちに徐々にピンク〜赤みを帯びた紅色へと移ろいます。

葉はやや細長く、全体的に繊細で涼やかな印象。地植えにも鉢植えにも向いていて、性質は強健で育てやすいので初心者にもオススメです。

※参考価格:1000円~2000円前後(4号ポット苗)

5.2 ダンスパーティー

エレガントで華やかな「ダンスパーティー」6/7

ピンク色の花を咲かせている、ダンスパーティー

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ガクアジサイ系の園芸品種で、星形で八重咲きの装飾花がエレガントなダンスパーティー。その華やかさは名前どおり、舞踏会で踊る貴婦人のドレスのようです。

花色はピンクのほかに淡いブルーも。茎が細く繊細なイメージですが、意外と丈夫で育てやすく、愛好家から高い人気を集めています。

※参考価格:1000円~3000円前後(4号ポット苗)

5.3 エンドレスサマー

一年に何度も花が咲く「エンドレスサマー」7/7

淡い青色の花を咲かせている、エンドレスサマー

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エンドレスサマーは1年のうちに何度も花を咲かせる四季咲き性の西洋アジサイ。直径20cmほどの大きな手毬型で、アルカリ性の土壌ではピンク、酸性ではブルーになるのが特徴です。

耐寒性が強く寒冷地でも栽培可能。剪定の時期に関わらず毎年開花し、丈夫で挿し木にも向いています。

※参考価格:1000円~2000円前後(3号ポット苗)

6. 挿し木でアジサイの魅力をもっと身近に

アジサイの挿し木は植物を育てる楽しみをより身近にしてくれる方法です。自分で増やしたアジサイがやがて花を咲かせる喜びは格別なものがあります。

お気に入りのアジサイがさらに増えると、毎年の梅雨シーズンが待ち遠しくなるでしょう。ぜひアジサイの挿し木にチャレンジして、新しい発見と感動を体験してみませんか。