2. ボーナス、貯めるべき?それとも使うべき?賢い選択とは

待ちに待ったボーナスを手にした時、多くの方が「このお金をどう活用すべきか」という選択に迷われるのではないでしょうか。

もちろん、自分へのご褒美として一部を使うことも、モチベーション維持や生活の質を高めるために大切な要素です。一方で、老後や将来への不安から「貯金しておこう」と考える方も少なくありません。将来の安心のために一定額を貯蓄に回すことも懸命な選択ですが、この2つは、どちらが正解ではなく、バランスが大切と言えます。

しかし、老後のために残そうとしたとき、ただ普通預金に預けておくだけでは、物価の上昇などによりお金の価値が実質的に目減りしてしまう可能性も否定できません。

そこで、お金を単に「寝かせる」のではなく、「育てる」という視点を持つことが大切です。ここからは、あなたの大切なボーナスを賢く活用し、将来のために増やしていくための具体的な選択肢を3つご紹介します。

2.1 資産運用で長期的な成長を目指す

まず1つ目の選択肢としてご紹介するのが、資産運用を通じてお金を「育てる」ことです。特に「NISA(少額投資非課税制度)」を活用すれば、投資初心者の方でも比較的気軽に資産運用をスタートできます。

このNISA制度は2024年から新しくなり、非課税で投資できる金額や年間の投資枠が大幅に拡大され、これまで以上に使いやすく、魅力的な制度へと進化しています。

新NISAでは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2種類から選べるため、ご自身のリスク許容度や目標に合わせた商品選択が可能です。

NISAのポイント

NISAのポイント

出所:金融庁「NISAを知る」

特に「長期・積立・分散」の原則に沿った投資を行うことで、リスクを抑えた資産形成を実現できます。

ボーナスというまとまった資金は、投資を始める良いきっかけとなります。将来の自分のための資産形成の第一歩として、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

2.2 自己投資で将来の収入アップを目指す

2つ目の選択肢は「自己投資」です。これは、自分自身のスキルや知識を高めるためにお金を使うことを指します。

具体例としては、専門スキルを習得するためのスクールに通う、資格取得のための教材を購入する、語学力を向上させる、あるいはビジネス系のセミナーに参加するなど、様々な形が考えられます。

自己投資は、直接的にお金が増えるわけではありませんが、将来的に自身の市場価値を高め、昇進や転職による収入アップにつながる可能性があります。自分自身の価値を高めることで、実質的にお金を「育てる」ことにつなげることができる方法なのです。

自己投資を行うときは、できるだけ明確な目的を立て、計画性を持って取り組むことが重要です。