4. 老後資金の使い始めは「平均66.8歳」
「人生100年時代」という言葉を耳にする機会が増え、老後の生活設計は私たちの共通の関心事となっています。特に70歳以降の資産状況は、日々の暮らしの安心感に直結すると言えるでしょう。
一般的に、公的年金の受給は65歳からスタートしますが、生命保険文化センターの「2022(令和4)年度 生活保障に関する調査」によれば、私的に準備した老後資金を使い始める平均年齢は66.8歳でした。
このデータから、年金受給開始直後は、あえて老後資金には手をつけず、年金を主な収入源として生活をやりくりする傾向も見られます。
健康寿命を延ばす努力と同様に、資産寿命もいかに長く保つかが、これからの時代を豊かに生きるカギとなりそうです。
現役時代からの計画的な資産形成を、70歳以降の「ゆとりある生活」に繋げていけると良いですね。
参考資料
- 総務省統計局「家計調査報告 貯蓄・負債編 2024年(令和6年)平均結果の概要(二人以上の世帯)」
- 内閣府「令和6年版高齢社会白書(全体版)」
- 総務省統計局「家計調査 貯蓄・負債編 第8-10表<貯蓄・負債>貯蓄及び負債の1世帯当たり現在高 (高齢者のいる世帯)世帯主の就業状態別」
- 総務省統計局「用語の解説」
- 生命保険文化センター 2022(令和4)年度「生活保障に関する調査」
吉沢 良子