シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛めしのチェーン店「松屋」他を運営する松屋フーズHD(9887)の、2018年11月に関する月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績はどうだったか
2018年12月3日に更新された松屋フーズHDの2018年11月の既存店売上高は、対前年同月比102.8%で、プラス成長となりました。
内訳としては客数が同100.4%と横ばいとなったものの、客単価が同102.4%と伸びた結果、既存店売上高のプラスにつながっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、2019年3月期のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか。
既存店売上高は、7月に96.6%と1カ月だけマイナス成長となりましたが、それを除けばプラス成長が継続しています。
客数は9月以降3カ月続けてのプラスを維持していますが、4~8月までは5カ月続けてのマイナス。一方で客単価は、毎月プラス成長を維持しています。
客数の増減はあるものの、客単価が安定的に伸びた結果、既存店は概ねプラス成長を果たしている状態です。
過去1年の株価動向はどうだったか
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
株価は10月まで下落トレンドが続きましたが、3,500円付近を底に11月は反転し上昇。11月終盤に9月に付けた戻り高値3,815円を超えて上昇し、今後さらなる上昇を見せるのか、という値位置にあります。
今後は、全店及び既存店ともに3カ月継続している売上高のプラス成長がどこまで続くのかという点に注目が集まるのではないでしょうか。
参考データ:松屋フーズホールディングスIR情報 月次報告
LIMO編集部