年金生活は、数字だけで語られることが多いですが、実際には「食費は月◯万円で足りるかな」「電気代が夏はぐっと増える」など、日々のリアルな暮らしの感覚が大きいですよね。
2025年度から年金額は1.9%増えましたが、スーパーで買い物をしていると「物価はもっと上がってる気がする…」と感じる人も多いでしょう。
そんな中で心強いのが「年金生活者支援給付金」。老齢・障害・遺族の3種類があり、条件を満たせば毎月の年金にプラスして受け取れます。
本記事では、60代〜80代の平均年金額を一覧表で紹介しつつ、給付金の内容や手続きのポイントもまとめました。
「うちの場合はどうかな?」と気になるときに役立つ読み物なので、最後までチェックしてみてくださいね。
1. 年金生活者支援給付金とは?《老齢・障害・遺族》3種類の給付をわかりやすく解説
年金生活者支援給付金は、公的年金等の収入金額やその他の所得が一定基準に満たない人を対象に、公的年金に上乗せして支給されるものです。
老齢年金、障害年金、遺族年金、それぞれの年金ごとに給付金が設けられています。
1.1 「老齢年金生活者支援給付金」の要件をチェック
- 65歳以上の老齢基礎年金の受給者
- 同一世帯の全員が市町村民税非課税
- 前年の公的年金等の収入金額(※1)とその他の所得との合計額が昭和31年4月2日以後に生まれの方は88万9300円以下、昭和31年4月1日以前に生まれの方は88万7700円以下(※2)
※1 障害年金・遺族年金等の非課税収入は除く
※2 昭和31年4月2日以後に生まれた方で78万9300円を超え88万9300円以下である方、昭和31年4月1日以前に生まれた方で78万7700円を超え88万7700円以下である方には「補足的老齢年金生活者支援給付金」が支給されます。
1.2 「障害年金生活者支援給付金」の要件をチェック
- 障害基礎年金の受給者である
- 前年の所得(※)が472万1000円以下である(扶養親族等の数に応じて増額される)
※ 障害年金等の非課税収入は除く
1.3 「遺族年金生活者支援給付金」の要件をチェック
- 遺族基礎年金の受給者である
- 前年の所得(※)が472万1000円以下である(扶養親族等の数に応じて増額される)
※ 遺族年金等の非課税収入は除く
それぞれの給付金で上記の要件をすべて満たしている場合に、年金生活者支援給付金の支給対象となります。
次に、2025年度最新の「年金生活者支援給付金」の給付額の目安について確認していきましょう。