【老齢年金】60歳～90歳以上《厚生年金・国民年金》みんな平均いくらもらえている？リスト形式でチェック！あなたは「年金を何歳からもらい始めますか？」繰上げ・繰下げ受給の豆知識

元信用金庫職員の筆者は、偶数月の年金支給日に、年金を引き出しに来店されるお客様で窓口やATMがにぎわっていたことを思い出します。

それは、公的年金は「まさに老後の暮らしを支える柱」であることを実感する光景でもありました。

働き盛りの現役世代の中には「自分は将来いくら年金を受け取ることができるのだろう」と漠然とした疑問や不安を抱えている人もいるでしょう。

今回は、公的年金制度の基本を整理したあと、いまのシニア世代が実際にどの程度の年金を受け取れているかを見ていきます。

1. 国民年金と厚生年金「どこがどう違う？」

さいしょに、日本の公的年金制度について基本をおさらいしましょう。国民年金と厚生年金の違いを整理していきます。

日本の年金は国民年金と厚生年金の2階建てです。

国民年金は20歳以上60歳未満のすべての人が原則加入し、保険料は一律です。

一方で厚生年金は会社員や公務員などが国民年金に上乗せして加入し、収入に応じた保険料を支払うという違いがあります。