8. 《自分の老後資金はいくら必要?》まずは「ねんきんネット」で年金見込み額を把握しよう!
年金は、賃金や物価などを考慮して毎年度見直しされており、今年度は1.9%の引上げです。
厚生労働省が公表した資料によると、標準的な夫婦で受け取れる年金額は23万2784円。
ひと月に夫婦2人で月に23万円の年金を受け取れるのであれば、なんとか生活できそうと感じますが、これはあくまでモデルケースです。すべての世帯で、モデルケースと同じ金額の年金を受け取れる訳ではありません。
記事内でも年金月額の階級ごとの受給者数をそれぞれ国民年金と厚生年金で見てきましたが、年金の受給額というのは個人で異なります。
そのため、モデルケースはあくまで参考程度にとどめて、まずはねんきんネットやねんきん定期便などで自身の将来の年金見込額を確認しましょう。
年金見込額が確認できたら次は自分のライフスタイルをもとに、老後の生活費がいくらかかりそうか生活費の算出をしましょう。
算出できた数字をもとに、「だいたいこのくらいの金額が足りなそうだな」ということが分かると老後資金をいくら貯めればいいか目標金額も明確になります。
また、目標金額を貯めるためにどうやって老後資金を準備したらいいかの方法も見えやすくなるでしょう。
まずは、現状の確認、つぎに目標設定、そして目標を達成させるための計画を練るというふうに少しずつ老後に備える準備をしていけたら良いですね。
参考資料
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「厚生年金の保険料」
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 南アルプス市「国民年金加入者が必要な届出」
鶴田 綾