3. 年金を増やす方法は?
国民年金と厚生年金の平均額を見て、将来に不安を感じる方は年金を増やす方法を早めに考えておきましょう。
とはいえ、既に年金を受け取っている方が年金を大きく増やすのは難しいかもしれません。無理のない範囲で長く働くなどして、今ある貯蓄を大きく取り崩さないようにすることが大切です。
継続雇用などで仕事が続けられると、その間は収入が得られますし、厚生年金にも加入できます。将来の年金額がアップするほか、繰り下げ受給も選択肢に入るでしょう。
とはいえ、長く働くためには健康が大切です。自分の健康が維持できる方法も考えておくことをおすすめします。
また、定期預金や個人向け国債など、金利上昇の恩恵が受けられる金融商品に預けるのも一案です。これらの商品はリスクが低いため、投資に抵抗がある方も検討しやすいでしょう。
老後まで時間のある現役世代の方は、上記の方法以外に、iDeCoやNISAなど、将来の資産形成に役立つ制度の活用を検討してみましょう。とくにiDeCoの掛金は所得から控除できるので、節税効果が期待できます。
また、自営業やフリーランスの方は国民年金基金や付加年金への加入を検討してみましょう。
付加年金は国民年金の第1号被保険者が利用できるお得な制度です。月々400円の負担で「200円×付加保険料納付月数」が年金に上乗せされ、上乗せは一生涯続くのがメリットです。
4. まとめにかえて
今回の記事では、現代のシニアがいくら年金を受け取っているのか、とくに年金支給額が15万円以上の方の割合について確認しました。
現在、国会では年金改革関連法案が審議されています。注目の「基礎年金の底上げ案」を含む、年金改革関連法案(修正案)は5月30日に衆議院で可決し、参議院で審議されたのち、今国会中の成立が見込まれています。
年金は国民の関心事でもあるので、時代に関係なく常に注目度の高いトピックです。ニュースや新聞でも日々報道されているので、年金制度がどのように変わるのか、チェックしておくとよいでしょう。