2. 年金額の確認は6月に送付される「年金振込通知書」で確認
年金額の確認は「年金振込通知書」でできます。年金振込通知書は、毎年6月に金融機関への口座振込で年金を受け取っている人に送付される書類です。額面の年金額のほか、差し引かれる税金や社会保険料、最終的な振込額などが記載されています。
年金振込通知書の主な項目は以下のとおりです。
2.1 年金支払額
1回に支払われる控除前の年金額
2.2 介護保険料額（※）
年金から特別徴収（天引き）される介護保険料額
2.3 後期高齢者医療保険料、国民健康保険料（税）（※）
年金から特別徴収される後期高齢者医療保険料または国民健康保険料（後期高齢者医療保険料または国民健康保険料が特別徴収されるときに表示される。）
2.4 所得税額および復興特別所得税額
年金支払額から社会保険料と各種控除額を差し引いた後の額に5.105%の税率を掛けた額
2.5 個人住民税額および森林環境税額（※）
年金から特別徴収される個人住民税額および森林環境税額
2.6 控除後振込額
年金支払額から社会保険料、所得税額および復興特別所得税額、個人住民税額および森林環境税額を差し引いた後の振込金額
2.7 振込先
年金が振り込まれる金融機関の支店名。支店には、支所、営業所、出張所等が含まれる
2.8 前回支払額
年金振込通知書に前回の定期支払月に支払った金額を記載
（※）各支払期に特別徴収される額は、変更になる場合がありますので、市区町村から送付される通知書でご確認ください。
注目すべきは「控除後振込額」です。これが実際に振り込まれる金額となります。もとの年金から税金や社会保険料がいくら差し引かれているのか知りたい場合は、「年金支払額」から「控除後振込額」を差し引くか、各種税金・社会保険料の項目を確かめましょう。
6月からの支給額が4月までの金額とどう違うのか確かめる際は、昨年度に受け取った年金振込通知書と比較したり、口座の入金履歴や記帳した通帳を確かめたりするとよいでしょう。
次章では、シニア世代の年金受給額を解説します。
