6月13日は年金支給日です。この支給から、2025年度分の金額で年金が振り込まれます。2025年度の年金額は昨年度から増加しており、税金や社会保険料に大きな変化がなければ、受け取れる金額が増える人が多いでしょう。

実際に振り込まれる年金額を確かめる際に有効なのが「年金振込通知書」です。年金振込通知書は毎年送られてきていますが、見方がよくわからないままの人もいるでしょう。この記事では、年金振込通知書の見方や6月からの年金額について解説します。

1. 6月から年金額はいくらになる?

6月からの年金支給額は、以下のとおりです。

6月から年金額はいくらになる?

6月から年金額はいくらになる?

出所:厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします」をもとにLIMO編集部作成

  • 国民年金
    ・2024年度:6万8000円
    ・2025年度:6万9308円(+1308円)
  • 厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む)
    ・2024年度:22万8372円
    ・2025年度:23万2784円(+4412円)

国民年金(老齢基礎年金)は前年度から1308円、割合にして1.9%の増加となります。厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含むモデルケース)は23万2784円となり、基礎年金の水準がアップした分、金額が増えています。

6月には4月分と5月分の年金が支給されます。年金額の改定自体は4月に行われていますが、年金の支給は前2ヵ月分が偶数月に支払われる仕組みです。そのため、改定された金額の年金を受け取るのは6月が初回です。2025年度の金額での支給は来年の4月までとなり、来年6月からは2026年度の改定額での支給になります。

次章では、年金額の確認に使いたい「年金振込通知書」について解説します。