2. 老齢年金生活者支援給付金は6月から支給額が増える
老齢年金生活者支援給付金は、6月から2025年度の金額で支給されます。支給金額は以下のとおりです。
2.1 老齢年金生活者支援給付金
- 以下の計算式で算出した金額の合計額
・保険料納付済期間に基づく額(月額) = 5450円 × 保険料納付済期間 / 被保険者月数480月
・保険料免除期間に基づく額(月額)= 1万1551円 × 保険料免除期間/ 被保険者月数480月
2.2 補足的老齢年金生活者支援給付金
- 5450円×保険料納付済期間 / 被保険者月数480月×調整支給率(※)
※調整支給率は以下のとおり
・昭和31年4月2日以後生まれ(88万9300円-前年の年金収入金額とその他の所得の合計)÷10万円
・昭和31年4月1日以前生まれ(88万7700円-前年の年金収入金額とその他の所得の合計)÷10万円
老齢年金生活者支援給付金は、基準額をもとに保険料の納付期間や免除期間に応じて金額が支給されます。2025年度の基準額は納付期間分が5450円、免除期間分が1万1551円です。2025年度の基準額を、2024年度のものと比較してみましょう。
保険料納付期間分基準額
- 2024年度:5310円
- 2025年度:5450円
保険料免除期間分基準額
- 2024年度:1万1333円
- 2025年度:1万1551円
納付期間分は前年度から140円、免除期間分は前年度から218円増額されています。基準額が増額された分、年間の支給額も多少の増加が期待できるでしょう。
年金生活者支援給付金は、低所得の年金受給者を支援する性質上、保険料が免除されており年金が満足に受け取れない人のほうが給付額が多くなっています。保険料を納付しており年金受給額が満額に近い人ほど、支給額は少なくなります。
次章では、老齢年金生活者支援給付金の申請方法を見ていきましょう。