5. 《原則6月に届く》「年金額改定通知書」「年金振込通知書」とは?
ここまで、2025年度に増額改定された公的年金や、シニア世代が実際に受け取っている平均年金月額について解説しました。
なかには「いくら公的年金をもらえるのか気になる」という人もいるでしょう。
前述のとおり、増額改定された2025年度の公的年金が支給されたのは、6月13日金曜日です。
なお、「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」により、改定後の年金額が通知されるしくみとなっています。
5.1 「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」何がわかる?
- 年金額改定通知書:改定後の金額
- 年金振込通知書:変更後の振込額
※年金と年金生活者支援給付金を同時に受給している方は「「改定通知書」と「振込通知書」(はがきサイズ)」を一つにまとめた大判はがきが届きます。
5.2 2025年の発送スケジュールを確認
6月13日金曜日の支払いに向けて、6月4日水曜日から順次送付されています。
原則、年金額改定通知書と年金振込通知書が一体となった通知書となります。
5月分以降の年金が在職中で支給停止となる方などには、5月1日木曜日から順次送付されています。
5.3 ねんきんネットでも確認できる
ねんきんネットであれば、5月9日金曜日から「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」の内容を確認できます。
スマートフォンやパソコンで、基本的に24時間365日確認することが可能です。
まだ利用したことがない方は、これを機会に活用してみてはいかがでしょうか。
6. 現役時代のうちから将来受給できる「年金の種類」や「見込み額」を確認しておこう
ここまで、2025年度に増額改定された公的年金や、国民年金と厚生年金の平均月額について確認してきました。
現在の高齢者が受け取っている金額を見て、今の生活費と比較すると「意外と少ない」と感じた方も多いのではないでしょうか。
筆者は普段から、個人向け資産運用についてのご相談をよくいただいておりますが、やはり老後に対しての漠然とした不安を感じられている方が増えています。
昨今の物価上昇や少子高齢化など、さまざまな情勢に対して、早いうちからのご自身での自助努力も必要不可欠となる時代になっていくのかもしれませんね。
参考資料
- 厚生労働省「令和7年度の年金額改定についてお知らせします ~年金額は前年度から 1.9%の引上げです」~
- 日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」
- 日本年金機構「厚生年金保険の保険料」
- 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「年金の繰上げ受給」
- 日本年金機構「改定後の年金額のお知らせ(年金額改定通知書)は、いつ送付されますか。」
- 日本年金機構「年金額改定通知書」と「年金振込通知書」(年金受給者用:はがきサイズ)
- 総務省「「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)5月分」