「新NISA」を活用した資産形成に取り組む方が、増加傾向にあります。

2025年5月に日本証券業協会が公表した「NISA口座の開設・利用状況(2025年3月末時点)」によると、2025年3月末時点における全金融機関のNISA口座数は、約2647万口座です。

2023年12月末時点でのNISA口座数は約2125万口座でしたが、そこから約522万口座増加したことになります。

通常は資産運用で得た利益に対して20.315%の税金がかかりますが、新NISAを活用すると非課税になるメリットが得られます。

では、40歳から新NISAで積立投資をした場合、どれくらいの資産を築くことができるのでしょうか。

本記事では、40歳から月3万円・5万円の積立投資を行った場合、「5年後・15年後・25年後」にいくらになるのか、年利別でシミュレーションした結果をご紹介します。

資産運用や新NISAに興味がある方は、ぜひ参考にしてください。

1. 【新NISA】40歳から「月に3万円」積み立てたらどうなる?

新NISAを活用して、40歳から「月に3万円」積み立てた場合のシミュレーション結果を見ていきましょう。

今回は、金融庁の「つみたてシミュレーター」を使って計算しています。

※いずれも運用収益を保証するものではなく、経済情勢によってはマイナスになることもあります。

1.1 《年利別》「月に3万円の積立投資」5年後のシミュレーション結果

40歳から月に3万円を「5年間」積み立てた場合、シミュレーション結果は以下のとおりです。

  • 年利1%:合計184万円(元本180万円・運用収益4万円)
  • 年利3%:合計194万円(元本180万円・運用収益14万円)
  • 年利5%:合計204万円(元本180万円・運用収益24万円)
  • 年利7%:合計215万円(元本180万円・運用収益35万円)
  • 年利10%:合計232万円(元本180万円・運用収益52万円)

「月に3万円」を年利1%で5年間、積立投資した場合の運用収益は4万円になります。

年利3%を超えると、運用収益が10万円を超えるので、資産が増えている実感もわくのではないでしょうか。

1.2 《年利別》「月に3万円の積立投資」15年後のシミュレーション結果

40歳から月に3万円を「15年間」積み立てた場合、シミュレーション結果は以下のとおりです。

  • 年利1%:合計582万円(元本540万円・運用収益42万円)
  • 年利3%:合計681万円(元本540万円・運用収益141万円)
  • 年利5%:合計802万円(元本540万円・運用収益262万円)
  • 年利7%:合計951万円(元本540万円・運用収益411万円)
  • 年利10%:合計1243万円(元本540万円・運用収益703万円)

資産運用の期間が長くなると、複利の効果により運用収益が増える傾向にあります。

金融庁のシミュレーション結果では、月3万円の積立投資を年利3%で「15年間」続けた場合、運用収益は141万円になることがわかりました。

1.3 《年利別》「月に3万円の積立投資」25年後のシミュレーション結果

40歳から月に3万円を「25年間」積み立てた場合、シミュレーション結果は以下のとおりです。

  • 年利1%:合計1022万円(元本900万円・運用収益122万円)
  • 年利3%:合計1338万円(元本900万円・運用収益438万円)
  • 年利5%:合計1787万円(元本900万円・運用収益887万円)
  • 年利7%:合計2430万円(元本900万円・運用収益1530万円)
  • 年利10%:合計3981万円(元本900万円・運用収益3081万円)

25年間という長期間の資産運用によって、収益が大きくなることがわかりました。

月3万円の積立投資を、年利1%で「25年間」続けた場合、運用収益は122万円になります。

シミュレーション結果のように年利10%を実現するのは簡単ではありませんが、現実的な数字である年利3〜5%でも400万円〜800万円ほど運用収益が期待できます。

2. 【新NISA】40歳から「月に5万円」積み立てたらどうなる?

では、40歳から「月に5万円」積み立てたらどうなるのでしょうか。

こちらも、金融庁の「つみたてシミュレーター」を使ってシミュレーションしていきます。

※いずれも運用収益を保証するものではなく、経済情勢によってはマイナスになることもあります。

2.1 《年利別》「月に5万円の積立投資」5年後のシミュレーション結果

40歳から月に5万円を「5年間」積み立てた場合、シミュレーション結果は以下のとおりです。

  • 年利1%:合計307万円(元本300万円・運用収益7万円)
  • 年利3%:合計323万円(元本300万円・運用収益23万円)
  • 年利5%:合計340万円(元本300万円・運用収益40万円)
  • 年利7%:合計358万円(元本300万円・運用収益58万円)
  • 年利10%:合計387万円(元本300万円・運用収益87万円)

年利1%で「月に5万円」を5年間積立投資した場合、運用収益は7万円になることがわかりました。

資産運用の期間が長くなるほど、複利の効果による運用収益が期待できます。

複利の効果を得るには、5年間の資産運用よりも、15年、25年と長期間運用する方がよいでしょう。

2.2 《年利別》「月に5万円の積立投資」15年後のシミュレーション結果

40歳から月に5万円を「15年間」積み立てた場合、シミュレーション結果は以下のとおりです。

  • 年利1%:合計971万円(元本900万円・運用収益71万円)
  • 年利3%:合計1135万円(元本900万円・運用収益235万円)
  • 年利5%:合計1336万円(元本900万円・運用収益436万円)
  • 年利7%:合計1585万円(元本900万円・運用収益685万円)
  • 年利10%:合計2072万円(元本900万円・運用収益1172万円)

資産運用の期間が15年間になると、より資産が増えてきたという実感を得ることが期待できます。

年利5%で運用できれば、収益は日本人の平均年収の1年分ほどになります。

2.3 《年利別》「月に5万円の積立投資」25年後のシミュレーション結果

40歳から月に5万円を「25年間」積み立てた場合、シミュレーション結果は以下のとおりです。

  • 年利1%:合計1703万円(元本1500万円・運用収益203万円)
  • 年利3%:合計2230万円(元本1500万円・運用収益730万円)
  • 年利5%:合計2978万円(元本1500万円・運用収益1478万円)
  • 年利7%:合計4050万円(元本1500万円・運用収益2550万円)
  • 年利10%:合計6634万円(元本1500万円・運用収益5134万円)

40歳から25年間の長期運用をすると、年利3%でも65歳時点で「資産は2000万円を超える」計算です。

あくまでもシミュレーション結果ではありますが、2000万円を老後資金の目安にしている場合は、月に5万円を25年間積み立てるのもよいかもしれません。

3. 新NISAのメリット・デメリット

最後に、新NISAのメリットとデメリットを確認しておきましょう。

さまざまなメリットが期待できる新NISAですが、一部デメリットもあります。

「こんなはずではなかった」と後悔しないように、メリット・デメリットの両方をチェックしておくことをおすすめします。

3.1 新NISAのメリット

新NISAのメリットは、以下のとおりです。

  • 期限を気にせず投資できる
  • 自由度の高い運用を実現できる
  • 柔軟な運用ができる

新NISAでは、非課税保有期間が無期限になったので、期限を気にする必要がなくなりました。

さらに、つみたて投資枠と成長投資枠を併用できるので、自由度が高く、柔軟な運用が期待できます。

3.2 新NISAのデメリット

さまざまなメリットがある新NISAですが、デメリットもあります。

  • 損益通算できない
  • NISA口座は一人一つしか持てない

新NISAが魅力的だからといって、口座を複数持つことはできません。

一つの金融機関でしか口座を開設できないと覚えておきましょう。

ちなみに、金融機関の変更はできますが、それも年に1回だけなので、金融機関選びは慎重にしたいところです。

4. 将来に向けた「資産形成」について考えましょう

お金を増やすことを目的とした「資産運用」により、自分自身が働く以外の方法で、収入が得られるメリットが期待できます。

収入を得る手段がいくつかあった方が、万が一の事態に備えやすくなるでしょう。

資産運用という選択肢を持っておくことは、将来の安心材料にもなります。

もちろん、利益が期待できるだけでなく、価格変動などのリスクも伴います。

だからこそ、しっかり情報を集めて学び続けることがとても大切です。

家計や資産の状況をよく把握したうえで、金融商品ごとの特徴や経済情勢に着目し、ライフスタイルに合った資産運用を検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料