「多年草を植えても、冬の寒さで枯れてしまう」「日当たりが悪くて、植物が元気に育たない」「毎年鉢上げや雪囲いをするのは面倒…」
など、寒冷地の日陰で植物を育てるのは悩みがつきません。あまり手をかけずに元気に育ってくれる植物が少なく、何を植えたらいいのかと悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、秋田県在住の筆者が、寒冷地でも植えっぱなしで育てられる、寒さと日陰に強い多年草を5種、参考価格とともにご紹介します。霜や雪、吹雪にも耐え、毎年春に新芽を出して育ち、日陰の庭を彩ってくれますよ。
1. この記事で紹介する「日陰と寒さに強い多年草」
写真のアジュガ、ギボウシほか、日陰と寒さに強い多年草をご紹介します1/7
OlgaOtto/shutterstock.com
- 西洋オダマキ[落葉]
- ユキノシタ[常緑]
- アジュガ[常緑]
- ヒューケラ[常緑]
- ギボウシ(ホスタ)[落葉]
どれも、花だけでなく葉も美しい、丈夫で育てやすい多年草。ローメンテで、花や雪がない季節でもシェードガーデンをおしゃれに彩ってくれますよ。
記事の後半では「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?」についても、わかりやすくお伝えします。
2. 寒冷地でも植えっぱなしOK!日陰と寒さに強い多年草5選
2.1 西洋オダマキ[落葉]
うつむきがちに咲く芸術的でおしゃれな花「西洋オダマキ」2/7
Gina Hsu/shutterstock.com
西洋オダマキは春の終わりから初夏にかけて、芸術的でおしゃれな花をうつむくように咲かせます。花だけでなく、繊細な切れ込みの入った美しい葉も魅力的。品種がとても多く、花色や咲き方のバリエーションが豊富です。
山野草のような楚々とした雰囲気で、ナチュラルガーデンや和モダンの庭によく合います。草丈が高いので、花壇の背景や主役におすすめです。
植え付け時は、太い根を傷つけないように注意しましょう。半日程度日が当たる場所に植えると、花つきがよくなります。
※参考価格:400円~600円前後(3号ポット苗)
2.2 ユキノシタ[常緑]
愛らしい葉のグランドカバー「ユキノシタ」3/7
JIPEN/shutterstock.com
ユキノシタは春に小さな白い花を咲かせます。丸みを帯びた葉の葉脈上には白い斑が入り、おしゃれで愛らしい姿。雪の下でも緑色の葉をつけていることから名付けられたという説があるほど、寒さに強い多年草です。
草丈が低く、這うように成長するため、グランドカバーにおすすめ。花の時期は花茎が30~50cmほど伸びるので、他の植物との兼ね合いを考えてレイアウトしましょう。
暑さや強い直射日光に弱いので、寒冷地の日陰だからこそ育つ植物。水切れには注意が必要です。ランナーを伸ばして増えるため、広がりすぎてしまったら、抜き取りや間引きで管理してください。
※参考価格:300円~600円前後(3号ポット苗)
2.3 アジュガ[常緑]
シックでおしゃれな葉と愛らしい花「アジュガ」4/7
Cha.Gheysamool/shutterstock.com
春から初夏にかけて、紫やピンクの小さな花を穂状に咲かせるアジュガ。葉色はシックな雰囲気の濃い緑や褐色、明るい雰囲気の斑入り葉など、品種によって雰囲気が異なります。
地面を這うように成長するため、グランドカバーや花壇の縁取りにおすすめ。花や雪のない季節も、日陰の庭をおしゃれに演出してくれます。さまざまなテイストの庭に合わせやすい、ナチュラルな雰囲気も魅力です。
かなり日陰に強く、1日1~2時間だけ日の当たる場所や明るい日陰でも育ちます。乾燥に弱いため、水切れに注意してください。広がりすぎてしまったら、抜き取りや間引きで管理しましょう。
※参考価格:200円~500円前後(3号ポット苗)
2.4 ヒューケラ[常緑]
色とりどりのカラーリーフで明るい庭に「ヒューケラ」5/7
Buquet Christophe/shutterstock.com
日陰のカラーリーフの代表格でもあるヒューケラは、品種が多く、葉の色や形のバリエーションがとても豊富。初夏には葉の間から花茎を伸ばし、小さく可憐なベル型の花を咲かせます。
黄緑色やオレンジ、赤など明るい葉色も多く、暗くなりがちな日陰を明るくしてくれる多年草。色違いのヒューケラを数株植えてカラフルにするのも素敵ですし、お気に入りの1株をお庭のアクセントとして植えるのもおしゃれです。
成長がゆっくりなので、狭い庭や鉢植えでも育てやすい植物。冬の寒さで地上部が枯れることもありますが、春にはまた芽吹きます。乾燥に注意して育てましょう。
※参考価格:400円~900円前後(3号ポット苗)
2.5 ギボウシ(ホスタ)[落葉]
しっとり落ち着いた美しい葉「ギボウシ」6/7
meunierd/shutterstock.com
ナチュラルな雰囲気で、しっとりとした日陰が似合うギボウシ。夏には葉の間から花茎を長く伸ばして、うす紫や白色の涼しげな花を咲かせます。ヒューケラ同様、日陰の定番カラーリーフです。
葉の大きさや葉色は品種によってさまざま。おしゃれな斑入りの品種は明るい雰囲気で、洋風のお庭にも合わせやすいですよ。狭いスペースに植えたい場合は、葉が小ぶりな品種を植えると管理が楽です。
ゆっくり成長し、冬には落葉するギボウシは、特別なお世話も必要なく丈夫で育てやすい多年草。初心者さんやお忙しい方にもおすすめです。
※参考価格:600円~1500円前後(4号ポット苗)
3. 日陰と寒さに強い多年草で、寒冷地のシェードガーデンもおしゃれ空間に
寒冷地でも植えっぱなしで育てられる、寒さと日陰に強い植物を5種ご紹介しました。植えてみたい多年草はありましたか?
ガーデニングの悩みがつきない寒冷地のシェードガーデンでも、環境に合った植物を選べば、ローメンテでおしゃれな空間が実現できますよ。
この記事を参考に、寒冷地のガーデニングシーズンを楽しみましょう!
4. 【ガーデニング豆知識】日なた、日陰、半日陰、明るい日陰とは?
日なた・日陰・半日陰・明るい日陰の違い7/7
出所:LIMO編集部作成
さいごに「日なた、日陰、半日陰、明るい日陰の違い」も整理しておきましょう。
- 日なた:1日中よく日光が当たる場所。または、日陰になる時間が1日2~3時間程度。
- 半日陰:半日程度(1日3~6時間程度)日が当たる場所。または、日なたの木の下など、木漏れ日がさす場所。
- 明るい日陰:1日を通して直射日光はほとんど当たらないが、外壁や窓などの反射光で、ある程度の明るさがある場所。または、1日1~2時間程度日が当たる場所。
- 日陰:1日を通して日光がほとんど当たらない場所。
「日陰で育つ」と言われている植物の多くは「半日陰」や「明るい日陰」を好みます。完全な「日陰」で生育できる植物もありますが、そのような場所では花つきや葉色が悪くなりがちです。
可能であれば、少しでも明るい場所や、1日1~2時間でも日光が当たる場所を選んで植え付けると、育てやすくなりますよ。
鈴森 真樹