2. 子育て世帯の支出は4つのカテゴリー分けで見える化しよう
次に、30歳代二人以上世帯、とりわけ子育て中の家庭を想定した”支出の見える化”について解説します。
4つのカテゴリー分けで”支出の見える化”して整理することで「どこを削れるか」「何に備えるか」が明確になります。
4つのカテゴリーにそってみていきましょう。
2.1 カテゴリー①毎月×固定費は“家計の土台”
家賃や保険、通信費などの固定費は一度決めると見直しにくい支出ですが、家計の中で最も大きな割合を占めることが多いです。
特にサブスクなど、無意識に増えがちな項目のチェックが重要です。
2.2 カテゴリー②毎月×変動費は“節約の伸びしろ”+”暮らしを彩る要素”
食費や日用品、交通費などの日常的な出費は意識次第でコントロールが可能です。
無理な節約ではなく「買い方を工夫する」「使い切る」を意識することで、ムダを減らせます。
一方で、外食や洋服の購入などは家族との時間や心のゆとりを生む支出でもあります。
「節約=我慢」ではなくメリハリをつけてお金を使うことで、家計も気持ちも無理なく整えられます。
2.3 カテゴリー③不定期×固定費は“忘れがちな大支出”
税金や車検に加えて入園・入学金など一時的にかかる教育関連費は「わかってはいるけど準備していない」出費が多いゾーン。
年単位で発生するため、毎月積立などの「先取り準備」がカギになります。
2.4 カテゴリー④不定期×変動費は“家庭によって差が出る”
入院費や家電買い替え、冠婚葬祭など突然必要になることも多い支出。
全額を準備しておくのは難しいため、「緊急予備費」として10〜20万円程度の備えが安心につながります。
貯蓄がなくても「何にいくらかかるのか」を把握するだけで対策が見えてくるはずです。
変動費の見直しと不定期な支出への備えが特に重要ですが、まずはできるところから家計を整える意識を持ってみましょう。