2025年度は年金受給額が1.9%増加しましたが、米価格を含めて物価の上昇率はこれを上回る状況です。
老後生活に不安を感じ、いくらぐらい年金がもらえるか気になる人もいるでしょう。
2025年5月16日に国会に提出された年金制度改正法案にも触れながら、本記事では厚生年金や国民年金の平均受給額について解説します。
年金について理解を深めましょう。
1. 厚生年金と国民年金の平均受給額
厚生労働省の「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金と国民年金の受給権者の平均受給額は次の通りです。
- 厚生年金:14万6429円
- 国民年金:5万7584円
国民年金加入者が老齢基礎年金のみであるのに対し、厚生年金加入者は老齢基礎年金に加え老齢厚生年金も受給できます。
それぞれの年金額を見ると、国民年金の人は平均6万円弱の年金しか受け取れないため、年金だけで生活するのは厳しいでしょう。
年金受給前にかなりの貯蓄が必要です。十分な貯蓄ができなければ、老後生活を支えるために仕事を続けるなど収入の確保が必要となります。
厚生年金の人は国民年金の人より平均で9万円近く年金が多いため、多少は余裕があるでしょう。
ただし、夫婦とも一定額を受給できれば年金だけで生活できる世帯もありますが、ある程度の貯蓄や老後収入が必要となるケースも多いです。