3. 非常時に使える現金の備え=生活防衛費は必要不可欠
今回は50歳代の資産実態をふまえつつ、「生活防衛費とは何か?」「どれくらい必要なのか?」を解説していきました。
まとめると、
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生活防衛費は、非常時に使える現金の備え
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目安は生活費の3~6か月分
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すぐに使える場所に保管する
資産運用や副収入など「攻め」の資産形成も大切ですが、守りの姿勢を持つことが老後の安心につながります。
50歳代は住宅ローンや教育費などの支出が落ち着く一方で、医療費や介護など将来の不安が見えてくる年代でもあります。
今こそ、生活防衛費をしっかり見直して「減らさない資産づくり」に取り組んでみてはいかがでしょうか。
参考資料
村岸 理美
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)/CFP®/J-FLEC認定アドバイザー
早稲田大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社。生命保険・損害保険の営業を経て、社内教育部署にて教材制作や研修の企画・運営に携わる。退職後は独立系ファイナンシャルプランナーとして、個別商品の勧誘はせず公正中立な立場から家計相談・ライフプラン設計に対応。マネースクール講師としても活動し、社会保障制度、リタイアメントマネジメント、家計管理、資産運用などお金に関する幅広い分野に強みを持つ。現在も「お金の先生」であるJ-FLEC(金融教育推進機構)認定アドバイザーとして、学校や企業に出張授業で金融教育の普及に取り組んでいる。
2025年に株式会社モニクル傘下の株式会社モニクルリサーチに入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMOマネー編集部にて、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金(老齢年金・障害年金・遺族年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用、NISA、iDeCo、保険などを中心に企画・執筆・編集・監修を行う。(2025年5月30日更新)