1.2 単身世帯の約32%が貯蓄ゼロ・100万円未満

70歳代の単身世帯で貯蓄ゼロの世帯は27.0%、100万円未満世帯は5.1%です。合わせると、32.1%がほとんど貯蓄のない世帯となります。

二人以上世帯の貯蓄ゼロ世帯は20.8%なので、単身世帯の方がやや貯蓄なしの世帯が多いことがわかります。100万円未満の世帯は、ほぼ同じです。

70歳以上単身世帯の平均貯蓄額は、平均値が1634万円で、中央値が475万円です。単身世帯でも、平均値と中央値が大きく異なっていますが、実際の平均は中央値の475万円ほどといえるでしょう。

貯蓄額ごとの世帯割合も見てみましょう。

70歳代単身世帯で最も多いのは貯蓄なし世帯の27.0%で、2番目に多いのが「3000万円以上」世帯の15.9%です。二人以上世帯同様に、貯蓄のない、または100万円未満の世帯と高額な貯蓄のある世帯の差が大きくなっています。

ここまでの結果から、70歳代の二人以上世帯の約26%、単身世帯の約32%が、貯蓄なしか100万円未満に該当することがわかりました。

貯蓄が少なくても、老後の生活費を老齢年金だけでカバーできれば不安は多少軽減されますが、実際に赤字を出さずに生活することは可能なのでしょうか。