6月は公的年金の支給月となっていますが、みなさんはご自身が「どれくらい年金を受給できるのか」把握できていますか。
2025年度の国民年金や厚生年金は増額改定され、6月支給分から前年度と比較して1.9%増えることが決定しています。
今回は「国民年金」と「厚生年金」の基本的なしくみや平均年金月額、年金を増やす5つの方法をご紹介します。
また、厚生年金（国民年金を含む）を月20万円以上もらっている人の割合や、年金振込通知書についても解説しますので、老後の生活設計にお役立てください。
1. 国民年金」と「厚生年金」の基本的なしくみ！平均年金月額はいくら？
公的年金は増額改定により2025年4月分から増額されます。
しかし、「そもそも公的年金制度ってなに？」という人もいるのではないでしょうか。
そこで、まずは公的年金制度の基本的なしくみについて簡単にご説明します。
公的年金は、2階建てのしくみになっています。
国民年金は1階部分とも呼ばれ、原則、日本に住む20歳〜60歳未満のすべての人が加入するのが特徴です。
年金保険料は全員一律となっており、40年間欠かすことなく納めると老後は満額受給できるしくみとなっています。
その一方で、2階部分と呼ばれる厚生年金は公務員や会社員、要件を満たパートやアルバイトの方などが国民年金に上乗せして加入するものです。
収入に応じて年金保険料が決まり、加入した期間や納めた保険料などにより、老後の受給額に差が生じます。
では、実際に平均で毎月いくら受け取れるのでしょうか。
厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、国民年金の平均年金月額は以下のとおりです。
