2. 国民年金と厚生年金の平均受給月額
次に、最新データから国民年金(老齢基礎年金)と厚生年金(老齢厚生年金)の平均年金受給月額を確認していきます。
日本年金機構の統計によれば、最新の2024年11月時点で、国民年金受給者の平均受給月額は5万8296円、厚生年金受給者の平均受給月額は15万1125円となっています。
厚生年金受給者の多くは月額15万円前後を受給しており、「月額30万円」という金額は、平均額から見ても非常に高額な受給であることがわかります。
3. 厚生年金受給額の決定方法
ここからは、厚生年金額がどのように決定するかを簡単に解説していきます。
3.1 厚生年金(老齢厚生年金)受給額
厚生年金の受給額は、受給者が社会保険に加入していた「加入期間」と「報酬月額相当額」によって計算されます。
個人事業主など社会保険に加入をしない働き方をしていた場合には、厚生年金を受給することはできません。
加入期間と報酬月額相当額によって、以下のように受給額の差が生じます。
【加入期間】
厚生年金受給額は加入期間に応じて金額が変わるため、社会保険の加入期間が長いほど受け取ることができる厚生年金の金額も大きくなります。
【報酬月額相当額】
月額の報酬額と、年間の賞与額によって決定するのが「報酬月額相当額」です。厚生年金は報酬月額相当額と比例して受給額も上がるため、社会保険加入時の給与や賞与が高いほど、将来受け取ることができる年金額が高くなります。