1. 厚生年金受給額の実態
まずはじめに、厚生年金の受給者の内で、年間360万円(月額30万円)以上受給をしている人の割合を見ていきます。
厚生労働省による統計である「厚生年金保険・国民年金事業統計年報」の最新データによると、厚生年金保険の年金月額階級ごとの受給権者数は男女合計で以下のようになっています。
- 5万円未満:1.9%
- 5万円以上10万円未満:19.3%
- 10万円以上15万円未満:31.2%
- 15万円以上20万円未満:31.3%
- 20万円以上25万円未満:14.6%
- 25万円以上30万円未満:1.6%
- 30万円以上:0.1%(約1万4000人)
1.1 30万円以上の年金を受給している割合
上記の統計によれば、月額30万円以上、すなわち年額360万円以上の年金を受給している人はわずか0.1%に過ぎず、人数にして約1万4000人となっています。
年金受給権者全体のうち、月額30万円以上を受給しているのは100人に1人にも満たない割合であり、ごくわずかであることがわかります。