3. 「30歳代・40歳代・50歳代・60歳代・70歳代」の貯蓄割合
前述したように、各年代で貯蓄額に大きな差があり、「貯蓄がほとんどない」世帯も一定数存在しています。
金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」によると、単身世帯・二人以上世帯における「貯蓄100万円未満の世帯」と「貯蓄2000万円以上の世帯」の割合は以下のとおりです。
3.1 【単身世帯:年代・貯蓄100万円未満の割合・貯蓄2000万円以上の割合】
- 30歳代:48.7%・5.9%
- 40歳代:48.7%・12.3%
- 50歳代:53.3%・15.0%
- 60歳代:36.6%・22.9%
- 70歳代:32.1%・22.0%
3.2 【二人以上世帯:年代・貯蓄100万円未満の割合・貯蓄2000万円以上の割合】
- 30歳代:24.4%・6.8%
- 40歳代:17.4%・13.0%
- 50歳代:14.6%・21.9%
- 60歳代:11.8%・40.5%
- 70歳代:10.3%・38.7%
単身世帯・二人以上世帯のいずれにおいても、どの年代でも貯蓄がほとんどない世帯が全体の2〜4割程度存在していることが明らかになっています。
一方で、貯蓄が2000万円を超える世帯の割合は、30〜50歳代では約1〜2割程度にとどまり、60歳代・70歳代でも2〜4割と、意外に多くはありません。
こうした現状を踏まえると、日々の収入の中からどれだけの金額を貯蓄に充てているのか、現役世代の貯蓄習慣にも注目する必要があるでしょう。
次章では、「30歳代・40歳代・50歳代・60歳代・70歳代」がどのくらい収入から貯蓄に回しているのかについて確認していきます。