3. 年収ごと「手取り収入から貯蓄に回す割合」

入ってくるお金も重要ですが、そこからいかに資産形成できるかも重要です。

昇格した分、支出が高まれば貯蓄を増やすことはできません。

参考までに、単身世帯が手取り収入から貯蓄に振り分けた割合について、年収ごとにみていきましょう。

年間手取り収入からの金融資産への振り分け割合

年間手取り収入からの金融資産への振り分け割合

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」

  • 年収300万円未満:24%
  • 年収300~500万円未満:29%
  • 年収500~750万円未満:32%
  • 年収750~1000万円未満:34%
  • 年収1000~1200万円未満:38%
  • 年収1200万円以上:66%

年収が高いほどに貯蓄に回す割合が高まっている様子がわかります。

年収1000万円の人であれば、平均的な割合は38%。手取りが700万円だと仮定すると、266万円を貯蓄に回していた計算です。

あくまでも平均であり、「金融資産保有のための振り分けを全くしなかった」という割合も少なくありません。

  • 年収300万円未満:75.1%
  • 年収300~500万円未満:58.1%
  • 年収500~750万円未満:49.0%
  • 年収750~1000万円未満:51.3%
  • 年収1000~1200万円未満:41.7%
  • 年収1200万円以上:30.8%

賃金が上がったときには、どれほどの割合を貯蓄に回すのか、考えてみるのも良いでしょう。