1.3 単身世帯における金融資産保有額の中央値

  • 20歳代:15万円
  • 30歳代:90万円
  • 40歳代:85万円
  • 50歳代:30万円
  • 60歳代:350万円
  • 70歳代:475万円

40歳代では中央値が85万円、50歳代では35万円となっており、いずれも30歳代の中央値より少なく、100万円にも届かない状況です。

これほど平均額と中央値に大きな乖離があるのは、まとまった資産を持つ一部の世帯が大きく平均額を引き上げていることが原因だと考えられるでしょう。

とはいえ、1人で老後を迎えるにあたって、きちんと資金を備えておくことは必要不可欠です。続いての章で、今から始められる老後対策を3つ紹介していきましょう。

2. 今から始める老後対策(1)セカンドライフの過ごし方を具体化する

老後に対する不安は、具体的な生活をイメージすることで和らげられることがあります。

たとえば、「年金だけでは生活費が足りないかもしれない」という不安に対しては、実際に老後の収支をシミュレーションしてみることで必要な資金が明確になり、漠然とした不安を解消することができます。

まずはセカンドライフにおいてどのような暮らし方をしたいか、なるべく具体的に考えてみましょう。

特に、「老後をどこで過ごすのか」、「仕事は何歳まで続けるのか」といったことは早いうちから具体的に計画しておくことが大切です。