総務省が2025年4月18日に発表した消費者物価指数によると、2025年3月における総合指数は111.1(2020年=100)となっており、前年同月比より3.6%の上昇となりました。
特にエネルギーについては前年同月比6.6%の上昇となっており、物価高の影響は光熱費の支払いだけでも私たちの生活に大きな影響を与えていることが分かります。
老後が段々と現実味を帯びてくる40~50歳代では、老後資金の準備も重要なテーマです。
この記事では、40~50歳代のおひとりさま世帯における貯蓄の実態を紹介します。
記事の後半では今から始められる老後対策も紹介しますので、セカンドライフについて考える際の参考にしてください。
1. 40~50歳代における貯蓄実態
まずは、金融経済教育推進機構が公表しているデータをもとに、おひとりさま世帯における年代別の金融資産保有平均額を見てみましょう。
1.1 単身世帯における金融資産保有額の平均値
- 20歳代:161万円
- 30歳代:459万円
- 40歳代:883万円
- 50歳代:1087万円
- 60歳代:1679万円
- 70歳代:1634万円
この調査結果を見ると、およそ年代に比例して平均貯蓄額が増加しており、50歳代では1000万円台に突入していることがわかります。
夫婦2人の老後資金の目安が2000万円であることを踏まえると、60歳代の単身世帯で1679万円の平均貯蓄があることは十分なように見えるかもしれません。
しかし、中央値を見るとその実態は大きく異なっています。