4. 厚生年金と国民年金「受給額の分布」
厚生年金と国民年金の受給額の分布は次の通りです。
4.1 厚生年金の受給額の分布
- 5万円未満:1.9%
- 5万円以上10万円未満:19.4%
- 10万円以上15万円未満:31.3%
- 15万円以上20万円未満:31.4%
- 20万円以上25万円未満:14.6%
- 25万円以上:1.7%
平均額:14万6429円
4.2 国民年金の受給額の分布
- 3万円未満:3.3%
- 3万円以上4万円未満:7.1%
- 4万円以上5万円未満:12.9%
- 5万円以上6万円未満:22.2%
- 6万円以上7万円未満:47.8%
- 7万円以上:6.8%
平均額:5万7584円
厚生年金については、10万円以上20万円未満が全体の60%以上を占めています。
一定期間厚生年金に加入した人の一般的な年金額、と考えていいでしょう。受給額がこれを下回るのは厚生年金の加入期間が短い人など、上回るのは長期間高額の給与を受け取っていた人です。
国民年金では、5万円以上7万円未満が全体の70%を占めます。保険料の未納が多いと、これを下回る年金しか受け取れません。
5. まとめにかえて
2025年4月から年金額は原則1.9%増えます。増額が反映するのは、4月・5月の年金額が振り込まれる6月支給分からです。
6月初めに送付される年金額改定通知書や振込通知書で、いくら増えたか確認できます。
また、受給権者の直近の平均額は、厚生年金が14万6429円、国民年金が5万7584円です。
厚生年金については厚生年金加入期間や年収、性別などによって大きく異なるため、ねんきん定期便などで確認しましょう。
国民年金の人は年金だけで生活するのは困難であることを理解して、老後対策を立てる必要があります。
参考資料
西岡 秀泰