3. 老後に向けてやっておきたい3つのこと

ここまで、高齢者のリアルなお金事情をチェックしてきましたが、老後に向けてできる対策はあるでしょうか。

何もしないまま老後を迎えるのと、工夫して毎日を過ごして老後を迎えるのとでは大きな差が出ることがあります。

後悔したくない人は、老後に向けてやっておきたい3つのことに目を通しておくことをおすすめします。

3.1 もらえる年金を増やす

まず、もらえる年金を増やすことを検討しましょう。

「もらえる年金なんて増やせるの?」と疑問を持つ人もいるかもしれませんが、年金受給額を増やす方法は主に5つあります。

  1. 国民年金であれば付加年金に入る
  2. 国民年金であれば厚生年金に加入する働き方を検討する
  3. 厚生年金であれば収入を増やす
  4. 任意で国民年金に入る
  5. 年金を繰り下げ受給する

公的年金は老後の大きな収入源で、生涯受給できるのもメリットです。

ただし、すべて一気に取り組むなど無理をする必要はありません。それぞれ条件があったり、併用できない制度もあるので、情報を調べて自身に合ったものを検討するよいでしょう。

3.2 生活を見直す

「今さら生活を見直すの?」と思われる人もいるかもしれませんが、年金が主な収入源となる老後に余計な支出はしたくありません。

まずは、1カ月の支出を振り返り、本当に必要なものだったかチェックするとよいでしょう。

あまり使っていないサービスなどはこのタイミングで解約してもいいかもしれませんね。

毎月数千円の削減でも年間数万円、10年後、20年後には数百万円の差がつく場合もあります。

とはいえ、過度な節約などはストレスがたまるので、固定費からはじめましょう。

3.3 資産運用も検討する

老後に向けて貯蓄額を増やしたいと考えている場合は、資産運用も検討してみるといいかもしれません。

資産運用には、以下のようなものがあります。

  • 株式投資
  • 投資信託
  • 債券投資
  • 不動産投資 など

ただし、資産運用にはリスクがつきものであり、効率よく貯蓄額を増やせる可能性がある一方で、大きく貯蓄を減らす恐れもあります。

そのため、まとまったお金ができたとしてもいきなり始めてはいけません。

まずは丁寧な情報収集からです。情報収集を重ね、自身のリスク許容度なども考え、納得のいく資産運用を検討しましょう。

参考資料

宮野 茉莉子