帝国データバンク「「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2025年5月」によれば、5月の飲食料品での値上げは合計478品目。
また、6~7月にはそれぞれ1000品目を超える予定であり、物価高は依然としてとどまるところを知りません。
ここまで物価高が続くと今の生活だけでなく老後も心配となり、貯蓄を増やそうか悩むもの。
実際にみんな平均でどれくらい貯蓄しているのでしょうか。
今回はおひとりさまと二人以上世帯の貯蓄額について、平均と中央値をみていきます。
1. おひとりさまの平均貯蓄額は?中央値も見ておこう
単身世帯、いわゆるおひとりさまの人はどのくらい貯蓄しているのでしょうか?
金融経済教育推進機構が「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」にて、各世代の金融資産保有額の平均値と中央値を算出しているので確認します。
公表されている金融資産額には預貯金のほかにも、株式、投資信託、生命保険といった金融商品が含まれます。日常的に出し入れしたり、引き落としに備えていたりする普通預金残高は含まれていないので、注意してください。
おひとりさまの年代別の貯蓄額、平均値と中央値は以下のような結果でした。金融資産を保有していない世帯も含んでいます。
1.1 おひとりさまの年代別の貯蓄額:平均値と中央値
- 20歳代:平均値161万円・中央値15万円
- 30歳代:平均値459万円・中央値90万円
- 40歳代:平均値883万円・中央値85万円
- 50歳代:平均値1087万円・中央値30万円
- 60歳代:平均値1679万円・中央値350万円
- 70歳代:平均値1634万円・中央値475万円
おひとりさまの貯蓄額の平均を年代別に確認すると、おおむね右肩上がりに推移しています。
60歳代から70歳代で平均値は少し下がっていますが、1600万円台となっていますね。
また、おひとりさまの貯蓄額の推移において特徴的なのが50歳代の中央値30万円でしょう。
役職などにつくこともある50歳代ですが、20歳代に次ぐ低い値となっています。
これには50歳代の方は就職氷河期世代であることなどが考えられるでしょう。