2025年度の年金額は1.9%となり、標準的な夫婦であれば合計の年金額は月額で23万2784円となります。
十分生活できると思う方もいれば、全然足りない印象を持つ方もいるでしょう。
「できるだけ年金は多くもらいたい」と思うものですが、中にはひとりで「月額20万円以上の年金」を受け取る人もいるのです。
今回は厚生労働省から公表された「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、年金の平均額や個人差の実情、さらに月額20万円以上を受け取る人の割合を見ていきます。
65歳以上の無職世帯の収支を参考に、老後の備えについて考えていきましょう。
1. 2025年度「厚生年金と国民年金」標準夫婦の目安は23万2784円に
2025年度の厚生年金と国民年金は前年度よりも1.9%増加しました。
- 国民年金(老齢基礎年金(満額)):6万9308円(+1308円)
- 厚生年金:23万2784円(夫婦2人分)(+4412円)
※昭和31年4月1日以前生まれの方の老齢基礎年金の満額は月額6万9108円(対前年度比+1300円)
※厚生年金は「男性の平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)45万5000円)」で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準
標準的な夫婦の年金額は、2人の合計で23万2784円となります。
とはいえ、年金額には個人差があるものなので、ひとりでも「月額20万円以上」受け取れる人はいます。