2. 老後に向けてすべきこと(1)具体的なライフプランを立てる

老後資金の目安は一般的に2000万円といわれていますが、実際は各世帯によって必要な金額は異なります。

家族構成や持ち家の有無、持病などによって備えておくべき金額が大きく左右されるためです。

自分に必要な老後資金を把握するためには、これからのライフプランを明確にしておくことが欠かせません。特に、下記のようなポイントは具体的に考えておきましょう。

  • 仕事を続ける年齢
  • 車の買い替えや自宅の購入、リフォームの予定
  • 子どもの教育資金
  • 持病や介護のリスク
  • 老後を暮らす場所

こういったことを書き出してみると、10年後20年後の具体的な生活をイメージできるようになります。

不安があれば、家族と話し合ったりファイナンシャルプランナーなどの専門家へ相談してみたりすることもよいでしょう。

3. 老後に向けてすべきこと(2)将来受け取れる公的年金の額を知る

老後の生活を支える収入源となるのが公的年金です。

しかし、実際にどれくらいの金額を受け取れるのか具体的に把握している方はあまり多くないかもしれません。

日本では国民皆年金の制度が採用されていますが、受け取る年金額は現役時代の働き方や収入によって大きく異なります。

いざ年金の受給を開始して「思ったよりも少ない」と感じないためには、今のうちからしっかりと年金額を把握しておくことが大切です。

【参考】年金の個人差

年金の個人差

出所:厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

将来の年金見込額は「ねんきんネット」で確認することができます。マイナンバーカードがあればマイナポータルからログインできますので、一度現時点での年金見込額を確認してみましょう。

もし将来の年金額に不安があれば、iDeCoや個人年金保険など私的年金の加入を検討することもひとつの方法です。