2025年4月1日、厚生労働省「令和6年度からの後期高齢者医療制度の保険料について」にて、2025年度の後期高齢者医療制度の保険料が公表されました。

2025年度の後期高齢者医療制度の保険料率は、2024年度と変わりませんでした。

ただし、住んでいる都道府県によって保険料が異なるため、金額が気になる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、後期高齢者医療制度の概要や保険料額を都道府県ランキング形式で紹介します。

1. 後期高齢者医療制度とは

後期高齢者医療制度とは、日本における75歳以上の高齢者を対象にした医療保険制度です。

高齢者が必要な医療を受ける際の費用負担を軽減し、健康を支える目的で設けられています。

65歳以上74歳以下で、一定の障がいをお持ちの方で本人から申請があった場合、後期高齢者医療制度に加入できます。

1.1 65歳以上74歳以下の方で任意加入できる要件

65歳以上74歳以下の方で、下記に該当する場合、任意加入できます。

  • 身体障害者手帳1級から3級までと4級の一部
  • 愛の手帳1、2度
  • 障害年金1、2級
  • 精神障害者保健福祉手帳1、2級

4級の一部は下記のとおりです。

  • 下肢障害4級1号(両下肢のすべての指を欠くもの)
  • 下肢障害4級3号(左右どちらか一方の下肢を下腿(※)の2分の1以上で欠くもの)
  • 下肢障害4級4号(左右どちらか一方の下肢の機能の著しい障害)
  • 音声・言語機能障害

※下腿(かたい)とは、足の膝から足首までの部分を指します。

1.2 後期高齢者医療制度の保険料率が法令により改正

現在、後期高齢者の医療費は、病院の窓口で支払う自己負担を除き、約4割を現役世代(働く世代)の支援金でまかなわれています。

少子高齢化の進行により、後期高齢者の医療費は今後さらに増加すると見込まれています。

そのため、年齢にかかわらず、すべての人が負担能力に応じて医療保険制度を支え合う体制が必要です。

このような背景から、2023年に法律が改正され、2024~2025年度の後期高齢者医療制度の保険料に改正内容が反映されています。