2. 投資における「リスク」とは何か

一般的に、「リスク」とは「危険なこと」「避けるべきこと」という意味合いで使われます。

しかし、投資における「リスク」とは、不確実さの度合いです。

つまり、成功する可能性と失敗する可能性を含めた意味合いで用いられます。

「リスクが大きい投資」とは、「大きく収益が得られる可能性がある一方で、大きく損失が出る可能性もある投資」という意味です。

リスクとリターン

リスクとリターン

出所:日本証券業協会「リスクとリターン」

投資の世界では、リスクとリターンは比例するのが鉄則です。つまり、高いリターンを得るためには、高いリスクを受け入れる必要があります。

具体的な金融商品で例えると、銀行預金は元本割れがなく、リスクが小さい商品です。一方で、不動産や株式は値動きが大きく、元本保証もないためリスクが大きい商品といえるでしょう。

昨今は政策金利の引き上げに伴って預金金利は上昇しているとはいえ、お金を単に銀行に預けておくだけでは、ほとんど増えません。

ここ最近はさまざまなモノやサービスの価格が上昇しており、お金の実質的な購買力が低下してしまっています。つまり、資産を守るために、投資が欠かせない行動になりつつあるのです。

「どんどん生活が苦しくなっていく」という実感を得る人が増えた点も、NISAの口座開設者数が増えた要因かもしれません。