高齢になると病気を患うことが多くなり、医療機関で支払う医療費が気になるのではないかと思います。

上記の表を見ても、年齢が上がるごとに1人当たりの医療費が増額していることがわかります。

「もしも大病を患って入院することになったら」、「頻回通院のため高額な医療費がかかってしまったら」、など心配が尽きない方も多いでしょう。

そんなときに頼りになる「高額療養費制度」をご存じでしょうか。

高額療養費制度とは、国が公的医療保険の中で医療費の自己負担上限額を設けている制度です。

今回はその中でも、医療費が高額化しやすい「後期高齢者医療保険」の高額療養費制度についてみていきます。

1. 後期高齢者医療保険の窓口負担は何割?

後期高齢者医療保険の窓口負担割合は、世帯の所得に応じて1~3割に分かれます。

医療機関の窓口では、基本的に医療費に応じて上記割合の窓口負担を支払うことになります。

ではその額が高額になってしまった場合にはどうなるのでしょうか。