年収を上げるために転職したいと考える方もいるでしょう。

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」が行った「2024年度版  決定年収レポート」によれば、決定年収※は6年間で約40万円上昇。また、転職で年収アップした人の割合は59.3%となっており、過去6年間で最高でした(2025年5月12日公表)。

※転職者を受け入れる企業が採用を決定する際に個人に提示する年収

その背景としては深刻な人材不足により賃上げに動く業界が拡大しているなどが挙げられ、年収を上げるために転職するのも一つの選択肢となるでしょう。ただ転職自体にリスクがある場合もあるので、迷う方もいるのではないでしょうか。

国税庁によれば、日本の平均年収は460万円です。少し上の「年収600万円くらいはほしい」と思う方もいるでしょう。

今回は日本の年収600万円の人の割合を見ながら、業種別の平均年収などもみていきます。

1. 日本で年収600万円を超える人は全体の23%

実は日本で年収600万円を超える人は、それほど多くはありません。

国税庁の公表した「令和5年分 民間給与実態統計調査」を確認すると、日本で年収600万円を超える人は全体の23%でした。

男女別にみると、年収600万円を超えているのは男性で全体の34.3%、女性は全体の8.4%です。

男性のみに限れば30%を超えますが、女性は1割未満という結果でした。

主な要因としては女性が子育てなどで働き方をセーブすることがあるからなどと考えられます。