自分の支出と比べてみよう! プロが勧める「理想の家計バランス」とは?

自分の支出のバランス、ご存じですか。毎月、何にいくら使っているか具体的にわかっている人は意外と少ないと思います。「食費にいくら、通信費にいくら、被服費にいくら…」と、頭の中で計算するのは簡単なことではないですね。

しかし、それがわかっていないと自分の支出をきちんと把握できず、使い過ぎてしまうことも。そうなると当然、貯金ができなくなってしまいますよね。そこで今回は、いろいろなシチュエーションごとの理想の支出バランスについて、ファイナンシャルプランナー(FP)に聞いてみました。

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1人暮らしは食費と娯楽費に注意

1人暮らしの場合、食費と娯楽費が乱れがちです。また、固定費の見直しの機会がないために固定費も割高になってしまう傾向に。

理想の家計に近づけるために、まずは大まかな支出を書き出してみてください。その中でまず気を付けたいのが、固定費の代表格ともいえる家賃です。1人暮らしの場合は手取り月収の3割以内におさめるのが目安。家賃は家を買わない限りずっと続く出費です。3割以内であっても、無理のない範囲でできるだけ低く抑えたいですね。

食費は手取りの10%~15%にはおさめ、1人暮らしだと膨らみやすい娯楽費は必ず10%以内に。ご自身の家計はどうでしょうか。外食ばかりであったり、コンビニで毎日ご飯を買っていたりすると、とても手取りの10%~15%におさめられないという人も多いと思います。

その場合、ちょっと面倒かもしれませんが、10分くらいで作れるごはんのレシピをいくつかレパートリーとして持っておくといいでしょう。うどんや焼きそばなどの定番メニューもいいですし、朝、家を出る前に炊飯の予約をしておいて、家に帰ったら少しおかずを作るだけという状態にしてもいいですね。休日にまとめて作り置きしておくのもオススメです。

奨学金の返済がある人やローンがある場合には、携帯を格安スマホに切り替えたり、ネット回線の見直しを行ったり、保険の見直しをしたりして固定費を削ることを検討するといいでしょう。

実家暮らしはしっかり貯金を!

一方、実家暮らしの人はしっかりお金を貯めるチャンスです。家に入れるお金がいくらかあったとしても、時間的な余裕と経済的な余裕は1人暮らしの人よりも多いはずです。それをうまく利用し、しっかりとお金を貯めたいところ。

具体的には、食費は手取り月収の10%以内に抑えることがマストです。手取り額の半分は貯金に回したいので、他の部分で調整していきましょう。たとえば実家暮らしの場合、ネット回線の費用や水道・光熱費、日用品代などは浮きますよね。それをただ娯楽費や被服費に使ってしまうのではなく、貯金に回します。

家族がいて、大きなケガや病気をしてもサポートを受けられそうな場合は、保険も最低限レベルで十分であることが多いでしょう。自分の給料が家計を支えているのであれば必要かもしれませんが、そうでない場合は保険は最低限に抑え、結婚など家を出るタイミングで見直しを行いましょう。

娯楽費や被服費もそれぞれ手取りの10%前後におさめ、自分のスマホ代も10%以内に。そうすると、手取りの50%を貯金に回すのも難しい目標ではなくなるはずです。

結婚後、共働きならどちらかの手取りをそのまま貯金するのもアリ!

結婚してからも共働きを続け、収入にある程度余裕がある2人なら、どちらかの手取り月収をそのまま貯めるくらいの心意気で貯金したいところ。最低でも、合算した手取り月収の30~40%は貯金に回せるといいですね。

2人で暮らす場合には、食費は合算した手取りの10%以内におさめられると貯金がラクになります。たとえば、奥さんが手取り21万円、旦那さんが30万円の場合、合算した手取りは51万円。その10%以内ということですから、51,000円を食費に充てられるということです。お弁当を持っていくとか、休日もできるだけ家で食べるなどの工夫をするだけでぐっと出費を抑えられるようになります。

また、上記の水準くらいになると家賃は3割も必要ないですね。20~25%で2人の生活に合う部屋を探せるはずです。通信費も2人合わせて5%以内で収まるでしょうし、貯蓄に30~40%を回しても窮屈に感じることは少なそうです。

ただし、奨学金やローンの返済を抱えている夫婦もいると思います。確かに借入金にかかる金利は気になるところですが、住宅ローンや奨学金の金利はほんのわずか。ボーナスを全額返済に充てるというよりは、何かあったときのことを考えて貯金しながら、上手に返済とを付き合っていく必要があります。

返せるときに返すことも非常に大事ですが、2人のどちらかに万が一のことがあったときにも、半年くらいはしのげる貯金を作っておくと安心です。

子どもができたら…子どもが小さいうちにしっかり貯めたい!

子どもにかかる教育資金は、高校からが本番です。学費という点では大学が一番お金がかかりますが、高校生も意外と大変です。

高校生にもなると、子どもが自分の将来に向けて様々な進路を考えます。希望の大学に入りたいと予備校に通ったり、プロのスポーツ選手をめざしてスポーツチームに入ったりと、将来のための活動で何かとお金がかかる時期。ですから、子どもが小さいうちにできるだけ多くのお金を貯めておきたいところですね。

子どもができると、それまで2人だった暮らしよりも支出が増えるのは確かです。しかし、それではお金が貯まらなくなってしまうので、子どもにかかるお金以外はそれまでの生活水準を保つように心がけてください。また、貯蓄の一部をジュニアNISAに振り向けたり、学資保険に加入したりして、とにかく将来を見据えた資産形成を行うことが非常に重要です。

奥さんが働けないうちは、旦那さんの手取り月収の2割ほどを目標に貯金できると心強いですね。ボーナスも、迷ったら半分は貯金、半分はローンや奨学金の返済に充てるのもいいでしょう。ただし、あまり育児や家事のストレスを奥さんが溜め込みすぎないように、たまにはベビーシッターさんにお願いしたり、ハウスキーパーさんに来てもらったりと賢くお金を使うことも大事です。

まとめ

いかがでしたか。今回、FPの方には貯金の目標を少し高めに設定してもらいました。少し高めの目標ですから、難しいと感じたら目標達成のために何ができそうか考えてみてくださいね。そのうえで、削減できそうな支出を洗い出したり、支出バランスの見直しをしたりして貯金のためのお金を捻出してください。将来、過去の自分に感謝する日がきっと来ることでしょう。

大塚 ちえ

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FP保有の金融系ライター。スポーツと音楽が趣味。金融機関勤めで得た知識と経験で、貯金・節約から投資までお金に関する悩みに向き合う。