2. 2025年4月から引き上げ・引き下げとなる「社会保険料」は何がある?
税金は個人の所得に基づいて金額が決まりますが、社会保険料は定期的に改定されます。
本章では、2025年4月から引き上げ・引き下げとなる「社会保険料」について確認していきましょう。
2.1 「全国健康保険協会」は2025年度の保険料率を一部引き上げ・引き下げに
会社員の多くが加入している「全国健康保険協会(協会けんぽ)」は、地域によって2025年度の保険料率の引き上げ・引き下げを公表しています。
一例として、全国健康保険協会「令和7年度の協会けんぽの保険料率は3月分(4月納付分)から改定されます」によると、2025年3月(4月納付分)から、以下の地域で保険料が引き上げられることが決まっています。
- 北海道
- 青森県
- 宮城県
- 秋田県
- 福島県
- 茨城県
- 栃木県
- 千葉県
- 新潟県
- 富山県
- 長野県
- 岐阜県
- 愛知県
- 三重県
- 滋賀県
- 和歌山県
- 鳥取県
- 島根県
- 岡山県
- 広島県
- 山口県
- 徳島県
- 愛媛県
- 高知県
- 佐賀県
- 長崎県
- 宮崎県
- 鹿児島県
昨年と比べて、全国で最も大きな変動が予測されるのは青森県と佐賀県で、どちらも0.36%の増加が見込まれており、青森県は9.49%から9.85%、佐賀県は10.42%から10.78%に引き上げられる予定です。
その一方で、保険料が減額される地域や、保険料が変更されない地域もあります。
保険料率の変動は手取り額に大きく影響しますので、ご自身が住んでいる地域の保険料が引き上げられたかどうかを確認しておくことが重要です。